身に影のう如く

「影」の漢字は、光を意味する字「景」と、彩りや模様、飾りなどに関する文字を作る「さんづくり(彡)」からできています。
日本語で言うところのシャドウshadowでもシルエットsilhoetteでもありません。それは目に映る色彩いろあざやかな、豊かな「」なのであります。

月影、島影、面影、人影は、シャドウでもシルエットでもなく、目に映る色彩いろあざかで生き生きとしたものなのです。

月を撮るのではなく月影を、島を撮るのではなく島影を、おもてを撮るのではなく面影を、人を撮るのではなくて人影を撮ります。

どなたが、Phtographyを「撮影」と訳したのか知りませんが「影を撮る」とは、実に日本的な発想で素晴らしい。

レンズにそんな望みを託し、それを叶えるようなレンズがあればと思う気持ちがレジェンド・レンズを生んだのでしょうか?

ライカのレンズは何かが違う。妙に艶のある映りをします。

とろけるようでなめらかなボケや、しっとりした落ち着いた映りがあります。理想はライカです。

写真は「人間の目で見えない世界を撮ること」だと言ったプロがいました。身に影のう如くにあるような写真を撮りたいと、写真へのこころざしは高いのですが、未熟で失敗作ばかり撮ってます。

カメラを手にしない日はありません。カメラに夢中になってから早や三年になります。取り敢えずレンズにこだわっています。

ライカ三兄弟

ほしいレンズはお金を出せば買えますが、写真のウデは買えません。まだ人前に出せるような写真が撮れないでいます。

この投稿は「ほしかったレンズを手に入れました」の補稿です。