ワインWine

本来、ワインは嗜好品ではありません。ヨーロッパでは、ふつう日常の食卓にあるもんです。

“発酵は食文化”、その醗酵の極みはワインであります。そしてワインは食文化を代表するものです。

日本でもワイン好きも多くなりましたが、モリパパも含め、未だ嗜好品の域を脱しません。 そしてワイン教室がウンチクとガンチクを教え、ソムリエが味を語り、雑誌が特集を組み、 テレビのグルメ番組に紹介され、ワインは商売のタネになっています。

ヨーロッパでは、ワインとパンは 「古代地中海文化の血と肉」です。 メソポタミア、ギリシャ、古代ローマの時代から、6,000年の歴史を醗酵し続けてきました。

キュヴェ・ドン・ペリニヨンのことをドンペリ、 ロマネ・コンティをロマコンなんて言ってる 日本のワイン通です。 日本には、まだまだワインの文化は根付いてはいません。成金相手の商売にしかならないのが現状なんです。

だって日本では、ワインの販売量は酒類全体のたった5%だそうですから、『ワインは文化』だなんて言えるのは 遠い先のことなんでしょう。