コンデジことコンパクト・デジタル・カメラは一つのジャンルだと考えてる。スマホと一眼カメラの間に位置するカメラだと思う。
ズームができるチョコ撮りカメラが、最近性能が格段に良くなってきた。ズームコンパクトならぬ名付けてズームインパクト?
Panasonic DC-LX100M2
早すぎた名機と今も惜しまれている。
LEICA D-LUX8は、実は、Panasonicの LUMIXのDC-LX100M2 (2018/10/18発売)とほぼ同じハードウェアなのです。
初めてマイクロフォーサーズ(m4/3)を創設したPanasonicが作った、m4/3のコンデジがLX100M2です。残念ながら、2020/10月〜生産・販売中止となり、僅か2年の寿命でした。
LX100M2の後継機として、D-LUX8が名門LEICAから返り咲いた恰好になりました。LEICAの血筋を引くPanasonicのLUMIXのコンデジが、本家LEICAから復活したといったところでしょうか? m4/3ひと筋にカメラを愛好してきた者にとって、このコンデジD-LUX8 は高みの一品 になったのであります。
D-LUX8のデザインはQ3とそっくりなので話題を呼びました。
洗練されたフォルムと比類なき美しさが魅力なLEICA機です。
さて、D-LUX8のセンサーは4/3型で、通常のコンデジの1/2.3型より大きなセンサーを積んでます。スペックはm4/3機そのものですが、レンズ一体型のコンデジなので、公式マイクロフォーサーズとしては扱われていません。
初めてライカを手にした高揚感と、DーLUX8を使い始めた操作感について書いてみます。ダイヤルやボタンなどの配置が良く、シンプルで洗練されている。「さすがLEICAだ」と感心しました。
(既に、LEICA Q3をお使いの方には当たり前でしょうが…)
普段は、絞りもシャッタースピードもAutoにして持ち歩くようにしてます。つまり、咄嗟のシャッターチャンスのためにプログラム(P)モードにしてます。そして余裕があれば被写体に応じて、絞り優先(A)モード又は、シャッタースピード優先(S)モードに切り替えることができます。即座にモード切り替えできるようPモードにしている訳です。これぞスナップ写真のためのコンデジ設定ですね。さすが合理的でシンプルなLEICAだと感心しました。
絞りリングは Auto からリングを回せば最初にF1.7から始まる。これが良い。
Aモードに切り替えたい時は、暗いかボケを出したいときだ。だから、絞りがF16からではなくF1.7から始まるのが良い。
シャッタースピードがダイアルなのも良い。Autoからダイアルを右回しにして1/2000から始まる。1/2000と言うと水しぶきを止めたり、強風の中で揺れる花を止めたり、鳥の羽ばたきを止めるシャッタースピードです。そこから始まるのがまた良い。
サムホイールは初期設定で、ダイアルを回して露出補正できるようになってる。ボタンを押せばISO感度設定になるが、
露出補正の設定はそのままに、ボタン🔘を押したときはホワイトバランス設定にカスタマイズした。こうした方が良い。
LUMIX G9 MK2 の右肩部
ホワイトバランス(WB)、ISO、露出補正など頻繁に使う設定は、LUMIX G9では特別にボタン配置してあります。
D-LUX8もサムホイールで、使い安い設定にすることができて、良いと思います。
さらに撮影時と再生時で機能が変わり、再生時では★マークをつける機能となり★マーク1っ個に設定され、シンプルでこれで良いと思います。
function🔘ボタンも撮影時と再生時とで機能が変わる。そして、それぞれカスタマイズ設定することができます。
左の function1🔘ボタンは初期設定ではEVFモニター切り替え設定になっていたが、これを STD、VIV、NAT、BWNAT、BWHCなどのフィルムモード切り替え設定にした。
▶でフィルムモードを選択できるが、ボタンを押してモードを選ぶことができ、この方が使い易くて良い。
再生モードでは全コマ削除に設定した。
右の function2🔘ボタンは初期設定では動画へ切り替え設定になってたが、動画を頻繁に撮らないので撮影モード(シーン)に設定用にした。
これも▶でフィルムモードを選択できるが、ボタンを押してホワイト・バランスを選ぶことができて良い。
再生モードでは1コマ削除に変わる。これが使いやすくて良い。
センターボタンは撮影時、情報画面切替になっている。これもfunction🔘ボタン同様カスタマイズできるが、初期設定のまま使ってる。
ファインダー(電子ビューファインダーEVF)は、236万ドット OLED(有機EL)で見易い。倍率0.74はコンデジにしては見やすくて良い。
フラッシュユニットが別付属している。
初期設定では後幕シンクロになってる。シャッター幕が閉じる直前にストロボが発光するので、動きのある被写体撮影では、動きの軌跡が自然になる。先幕にも変更できるが初期設定のままで良いと思う。
センサーはマイクロフォーサーズ(m4/3)ですが、モニターはアスペクト比 3:2です。これまでm4/3でもアスペクト比 3:2で撮ってきたので、モニターも気に入っている。
最後に、DC Vario Sumilux f1.7-2.8/ 10.9-34mm ASPH.(24-75mm [35mm判換算])の明るいズームが良い。
マイクロフォーサーズ(m4/3)のコンデジの極み、LEICA D-LUX8の機能美と高揚感に耽っています。
ライカは単に写真を撮るための道具ではない。ライカを持つ魅力に取り憑かれてしまいました。ライカは精密な美術品だわ。
参考:
「まさか」の後継機、パナソニック「LX100 II」の実力は?
Leica D-LUX8 実写レビュー × 鈴木 誠|Leicaらしさを高純度に味わえるカメラ