帯広の大地は広大だ。地平線の先まで見渡す限り平原が続いている。大地はヨーロッパの田舎で目にするような豊かさがある。

そう初夏の帯広を訪れた。空が高くどこまでも広がるように帯広の大地も広がっている。その大地を営々と耕し天まで延ばした。空ほどに大きい大地を耕した名もなき偉人たちに敬意を表したい。

防風林は北海道の名物である。帯広ではこんな綺麗な防風林がある。よくぞこんな整然とした防風林を作ったものだ。しばし、その苦労や如何ばかりかとの思いで眺めていた。

この白樺並木は観光になっている。白樺は北海道を象徴してる。この白樺はもう若くない。白樺はパイオニア植物だがここまで大きくなると役割を終える頃だろう。

豊頃町に流れる十勝川の河川敷にハルニレの大木がある。銘木ではないがs61年に豊頃町指定の文化財になった。樹齢約150年で蝦夷と呼ばれた時代から此処にあった。
愛国駅と幸福駅は意外に近い。帯広に鉄道が通っていたが今は無い。珍しい駅名に客が来て、今や帯広観光にひと役買っている。
帯広の先駆者依田勉三が帯広開墾を始めた所と。いま宇宙ビジネスを目指しているスペースポートが同じ場所にあるなんて、何か不思議なものを感じた。

空の大きさほどに広い帯広の大地は、北海道を象徴しているかのようだ。大自然を感じる帯広の旅でした。

こうして帯広の大地に別れを告げた。十勝と言わず帯広としたのには理由がある。何故か依田勉三に敬意を表したいところがあったからである。オベリベリの帯広の大地に、