シニア暮らし替えのダウンサイジング

この記事は3年以上前に投稿された古いものです。

60歳からは「小さくする」暮らしという面白い本を読みました。料理研究家の藤野嘉子さんの書き下ろしです。最近(2018年6月)出た本で、今のシニアの生き方を代表しててイイですね。

目黒の150㎡持家マンションから、中央区の65㎡賃貸マンション(UR都市機構)へダウンサイジングした彼女自身の体験記です。暮らし替えでの発見が紹介されています。そしてこんな感想を…

そのときそのときの自分に合った暮らし、地についた暮らしをすることで、気持ちはずいぶんとラクになります。将来のことをあれこれと考えるのではなく、目の前で起きている変化を受け止め、その場その場の瞬発力で、変化を乗り切ることが大切です。一度経験してしまえば、こわいものがなくなります。(中略)
これからのシニア世代にとって、「小さくする」暮らしはとても大切なテーマになるのではないでしょうか。

こんな感じのシニア・ライフに大賛成です。肩肘張らずに心から「まぁ、いいか」と暮らす、シニアの暮らし方に大賛成です。

人は、なにがしか、こだわりを持って生きています。その最たるものが「家」へのこだわりでしょう。

その昔、家業を継いだ時代ならともかく、今は殆ど給与生活者(サラリーマン)ですから、家にこだわる理由なんてありません。だから、戸建にこだわり家を購入する人も少なくなりました。

モリパパのマンションとは関係ありません

さらに都会では、家は一種の投資対象でもあります。
いま住んでいる分譲マンションも、入居当時の1/4の人が住み替わってしまいました。(最近、中古マンションが値上がりして、売却する人も多いようです) 郵便受けに毎日のように”マンション買います” ”マンション売って下さい” とチラシが入ります。

先日、新聞に「持ち家と賃貸、どちらがお得?」といった記事がありました。持ち家も15年すぎる頃から修繕費が掛かるようになり、計算すると持ち家も賃貸も、そんなに変わりません。
シニアになれば「家」へのこだわりが生活の邪魔になります。住まいを小さくすれば「肩の力が抜け気が楽になる」と言う藤野さんの意見に大賛成です。

また、小さくするのは住まいだけではありません。料理研究家である藤野さんは「日常の料理もシニアは小さくして間に合う」と紹介しています。

我が家も、アラナイのオフクロ(92)と古希(69)私の二人暮らしで、一食一合のご飯が余ってしまいます。
夕飯しかお米のご飯を食べないので、5Kgも買うと1ヶ月以上、2Kgでも2週間ほど持ちます。2Kg買いで色んな銘柄を食べ較べた方が楽しいかな?と思います。

圧力鍋で、5分で作った野菜スープ

また、圧力鍋と大小フライパンがあれば、ほとんどの料理ができてしまうと紹介しています。
早速、圧力鍋を使って朝食用の野菜スープを作ってみたら、歯が殆ど無いオフクロも「これなら食べられる」と気に入ってくれました。

圧力鍋の使い方をもう少し勉強して、趣味の料理教室の献立に取り入れてみましょうかね。

暮らし替えの決断はちょっと勇気がいります。でも決断できるということは、若い証拠だとも言えます。

ただ一寸、心配があるとすれば、気心の知れた友人や知人が近くに居なくなることでしょうか?
でも「暮らし替えしても、何てことはない」のです。直ぐ新しいお付き合いが生まれます。それも楽しみの一つだと思っうくらいがいい、若くあることは幸せなことです。
何度も転勤で転居を繰り返したので、暮らし替えには心配してません。でも、体が動けなくなって、日常生活もままならなくなったら、少々事情が違ってくるでしょう。だから早めに暮らし替えしたほうがいいかもしれません。

ニューカレドニアでのオフクロ

オフクロがニューカレドニアへ移住したのは75才の時です。

暮らし替えができるということは、気持ちが若いということでもあります。
人生若々しく、楽しく過ごすと健康で長生きできるのです。

…でなければツマラナイ!じゃありませんか?

 

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