冬の夢(Winterträume)

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本日は冬至です。今日から日は少しずつ長くなります。峠を迎えます。

日本は枕草子。「冬はつとめて。雪の降りたるは言ふべきにもあらず、霜のいと白きも、またさらでもいと寒きに、火など急ぎおこして、炭持て渡るも、いとつきづきし。昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も、白き灰がちになりてわろし」です。日本の冬は、日本らしい情緒があります。

ところが、海外、特に寒いロシアでは、冬に対する気持ちが違います。氷点下でも構わず旅行するのでしょう。そんなモスクワで作曲された交響曲第1番 (チャイコフスキー)の「冬の夢」を聞いてみた。

冬の夢は、第1楽章に付けられたもので交響曲全体に付けられたものではないのですが、チャイコフスキー自身が交響曲の副題としてTraum von einer Winterreise(冬の旅の夢)と付けたというから、正式には『冬の旅の幻想』です。
演奏は、パーヴォ・ヤルヴィ(Paavo Järvi)指揮によるFrankfurt Radio Symphony Orchestraです。

でも交響曲にしては、ヒソヒソ話しのようなところがあって、外は寒く、聴衆も室内での楽しみとした気配が漂ってきます。

Tchaikovsky自身「この曲はいろいろと未熟ではあるが、それでも基本的には私の他の成熟した作品の多くよりも内容があるし、優れている」と言っている。26才のときの作品です。

 

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