GMOことグレン・ミラー・オーケストラ

この記事は3年以上前に投稿された古いものです。

むかし戦前の1940年代(S15)のころ、米国で流行ったグレン・ミラー・オーケストラを聞いてきた。アメリカにはクラシックが似合わない。ビッグバンド・ジャズやスウィング・ジャズが、アメリカのクラシックじゃないかと思っています。

1940年(S15)というと戦争の前夜です。翌1941(S.16)年12月8日に日本軍がハワイの真珠湾を奇襲攻撃し、戦争は始まった。
そのころ、アメリカではムーンライト・セレナーデMoonlight Serenadeが流れていました。続いてグレン・ミラー編曲の茶色の小瓶が大ヒットしていたのです。

その後日本では、真珠湾攻撃に酔いしれ、大本営発表のニュースを真に受けて万歳を叫んでいました。その5年後1945年(S20)、原爆が投下され、敗戦することも知らずに。

終戦と同時に、グレン・ミラーの曲が流れ始めてどんな気持ちだったろうか?

「赤いリンゴ」で終戦を実感し、グレン・ミラーに熱狂した青春時代を過ごした人もいただろう。

その頃の人達がコンサートに来ていた。いまは80代となった方々にとってグレン・ミラーは青春そのものだったでしょう。
終戦と同時に、新しい自由な未来を見つめた。そんな想いをグレン・ミラーの曲は思い出させるのでしょう。

グレン・ミラー・オーケストラのイニシャルはGMOです。
GMO?何処かでみた。そうGMOインターネットだ。渋谷の真ん中に看板があります。これをみてグレン・ミラーを連想する人はいないだろうな。

時代の遷り変りをひそかに感じながら、会場を後にしました。

 

moripapaブログの関連投稿です