ベートーベンの交響曲第5番

この記事は3年以上前に投稿された古いものです。

お誘いいただいて、サントリーホールの読響コンサートへ行ってきました。
久しぶりのサントリーホール、昨年9月改修され、どこか清々しい。
曲目はブラームスのヴァイオリン協奏曲とベートーベンの交響曲第5番です。お気に入りのブラームスと巨匠ベートーベンで、ご機嫌なコンサートでした。

33才頃のベートーベン

ベートーヴェン傑作の森の一つ交響曲5番は、ベートーベン33才頃の作品です。なるほど、この力強さが解ります。
まるでロッキーのボクシングのような大迫力で、これでもか、これでもかと言った、運命の動機が繰り返されます。若い人生の迫力を感じます。

「ダダダダーン」という運命の動機は、何回も繰り返されます。「暗から明へ」という構成をとり、激しい葛藤を描き、第1楽章から、瞑想的な第2楽章、第3楽章の不気味なスケルツォを経て、第4楽章で歓喜が解き放たれるような、曲想上の構成をとっています。

ベートーベンの弟子のシントラーが、ベートーヴェン自身が「運命はこのように扉をたたく」と言ったそうで、別名「運命」と表されたようです。日本だけで親しまれる愛称ですが良いですね。

このベートーベン第5番は、後世の作曲者に影響を与えました。後世の作曲家に、交響曲第5番とすることに一種のプレッシャーを与えたほどだそうです。

約30分の演奏時間は、あっという間の出来事のような、余韻を残して終わります。生きて生きて生きまくる。勝って勝って勝ちまくる。このようにして運命を乗り切ってゆく迫力が伝わります。

ブラームスなどロマン派の音楽から、遡ってベートーベンを楽しむには、少々敷居が高かったのですが、さすが巨匠の音楽です。感動します。口ずさむような音楽ではありませんね。

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