ラムサール条約

この記事は3年以上前に投稿された古いものです。

どなたでも一度は聞いたことがあるラムサール条約とはどういったものでしょうか?

1971年2月2日にイランのラムサール市で決まった湿地に関する条約です。詳しくは環境省のHPに載っています。

国連大学シンポジウム
2月2日国連大学で開催されたシンポジウム

毎年2月2日をラムサール条約の記念日とし「国際湿地の日」を開催しています。その記念イベントが開催されています。

今年(2018年)のテーマは「都市の湿地を守ろう~持続可能な未来のために~」と題し国連大学でシンポジウムが開催され、基調講演や各取組みなど紹介されました。

都市の湿地:無用どころか、とても重要な土地だそうです。これは突き詰めていけば「都市と水」といった課題でもあります。
これまで都市の生活環境は、都市下水による汚染から環境保護へと環境が改善しました。そして環境保全がテーマとなりました。これからは、環境利用、環境教育がテーマになるようですね。

さて、ラムサール条約で”国際的に重要な湿地に係る登録簿”に掲載されると”ラムサール(条約)湿地”に認定されます。
日本にはラムサール湿地が50ヶ所あるそうですが、そのうち30ヶ所近くが都市の湿地だそうです。
ところで、東京にはラムサール湿地がまだにありません。名簿登録されるには基準1~9をクリアしなければなりませんが、東京にはまだクリアした湿地がないのです。

東京でこの基準を満たせそうな所があります。葛西海浜公園 三枚洲がそれです。

今年2018年に開催されるCOP13(UAE)にて、登録を目指しているそうです。

基準5の「定期的に2万羽以上の水鳥を支えている湿地」をクリアしたようです。

ラムサール湿地の登録は、葛西臨海公園ではなく、葛西海浜公園の三枚洲です。その大半が海です。(湿地ですから海でもOKなのですね)

去る、1月28日葛西臨海公園での探鳥会に参加してきました。葛西海浜公園(東なぎさ)にも行きました。
スズガモ、カンムリカイツブリなど海岸近くに羽根を休めて、波間に漂ってました。2万羽というのは壮観ですね。

探鳥会終了後、「鳥合わせ」と言うそうですが、その日一日に、確認できた野鳥の種類と数を、皆んなで答え合わせします。

その結果、59種もの野鳥が確認できました。数はスズガモ1万4千羽、カンムリカイツブリ3千9百羽、ヒドリガモ50羽、カルガモ40羽、コガモ50羽、オオバン50羽、ハマシギ100羽、ユリカモメ50羽など水鳥が圧倒的でした。(もっと沢山ありますが省略します)
その他水鳥でない鳥が、ヒヨドリ100羽、メジロ100羽、ムクドリ50羽、ツグミ30羽などです。

珍しくアオジ30羽、ビンズイ9羽、タヒバリ4羽を見つけました。野鳥を探すのは楽しい。楽しい遊びです。

探鳥会は東京に12ヶ所ほどあります。全部は回れませんが、興味有る所は行ってみたいと思っています。


<< 追記 >>

ラムサール条約事務局が置かれているスイスの現地時間 2018年10月18日(木曜日)付で、都立葛西海浜公園の干潟がラムサール条約湿地登録簿に掲載されました。

関係者の皆様、おめでとうございます。

参照;ラムサール登録範囲図

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