西部邁が亡くなった

この記事は3年以上前に投稿された古いものです。

まるで全学連の生き残りのような人だったが、時々気にして、「西部邁にしべすすむゼミナール」を見たりしてました。
自殺とは言わず「自裁死」だそうだ。そう言ったところまで理屈をつけるところが西部すすむらしいところです。(2018年1月21日没)

モリパパも以前、西部関連のブログを書いたことがありました。

  1. 西部邁にしべすすむゼミナールに懐古
  2. 森田実を相手に西部邁が語る

好き放題の放言癖の西部邁にしべ すすむですが、その持論の中にはなるほどと言ったところもあって、胸がすくような思いでした。

本来の保守とは、その国のトラディション(伝統)を守ることです。近代保守思想の始祖とされるエドマンド・バークは、「保守するために改革(Reform)せよ」と説いています。現状が伝統から大きく逸脱していれば、改革を断行するのが保守なのです。

西部邁は安倍首相を批判して、こんな言い方をしています。

今の安倍さんがやっていることは、まさに「米国べったり」(中略)「米国側につくのが保守でソ連側につくのが革新だ」という政治の構図で物事を捉えるようになったことです。
そもそも、治外法権となっている外国の軍隊の基地が国内にあり、憲法さえ他国からあてがわれた日本が、独立国であるはずがない。(中略)日本は米国の保護領であるのが実態。自治領で大統領選挙の投票権は持たないプエルトリコと変わらない立場にすぎないでしょう。

一昨年(2016年)、日米地位協定の改定論議があったことを覚えていいるでしょうか?
2016年4月に沖縄で起きた女性暴行事件がキッカケとなり、米軍属の特権について日米地位協定見直しの機運に繋がったのです。

未だに、沖縄では米軍はやりたい放題です。日米地位協定の見直しの議論を巻き起こして欲しいと思います。

そんな西部氏も、もういないかと思うと、少し寂しい感がある。
ご冥福をお祈りします。

参考:安倍首相は「真の保守」ではない!西部邁氏が迷走政治を一刀両断

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