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街に電信柱が無い景観は良いものです。以前、電信柱について投稿したことがあります。「戦後日本が失ったもの 」を書いた東郷和彦氏ほどではありませんが、電柱は「昭和の落とし子」を代表するものと言っていいでしょう。
その電柱に関して、無電柱化推進法が今年(2016年)臨時国会で、12月9日に成立しました。
実は、電柱は全国に約3552万本(2012年時点)もあり、年間約7万本のペースで増え続けているのだそうです。
ロンドンやパリなど海外の都市部はほぼ100%の地中化を実現しているそうで、やっと日本もヨーロッパ並みに追いつこうとしているのです。ニュースサイトで読む(毎日新聞)
この法案は、公明党が実現を訴えて成立したものです。
地中化が進まない最大の要因は高いコストだったそうで、電柱に比べて10~20倍掛かるとされている。そこで低コスト化のため、国交省が電線を地中に埋める深さの基準を交通量に応じて浅くして対応するそうです。国交省の石井啓一大臣は公明党選出だ。頑張って欲しい。
DüsselstraßeとKronprizenstraßeの一方通行が交わる交差点。これは、ドイツのデュセルドルフの普通の街角です。
電柱どころか道路の隅々まで、景観を気にした佇まいを感じるのです。
ここまで住民の意識が高い街並みを、日本では見たことがありません。
道路というより、歩くことが楽しくなるような街路です。こんなレベルに日本がなるには、まだまだ時間がかかると思います。