「坂の上の雲」の頃「何のため」の五省か?

この記事は3年以上前に投稿された古いものです。

海軍兵学校の五省というのをご存知でしょうか?今もこれを、本気で人生座右の銘にしている人もいますが、「坂の上の雲」の秋山好古、真之の兄弟を思い出してしまいます。

海軍兵学校の五省
  1. 至誠しせいもとかりしか
    真心に反する点はなかったか
  2. 言行げんこうづるかりしか
    言行不一致な点はなかったか
  3. 気力にくる勿かりしか
    精神力は十分であったか
  4. 努力にうらかりしか
    十分に努力したか
  5. 不精ぶしょうかりしか
    最後まで十分に取り組んだか

NHKのドラマ「坂の上の雲」のナレーションにあるような…

明治時代の初期の精神、まことに小さな国が開化期を迎えようとしている…

…この時代の明るさは、こういう楽天主義から来ている。

そんなノスタルジーを感じる五省です。

この五省、主語は我(自分)です。自分の範囲にとどまる考えには、自己拡大がありません。
少し乱暴な言い方をしてみましょう。これは自己中心的な域を出てないのです。

人生を深く考える思想は、自分自身だけの哲学であってはなりません。自己ののりを超えることはできません。

「何のため」が人生を拡大し豊かにしていきます。使命感のない人生はむなしい。「全ては人のためにある」ことが基本です。
そこから使命感も生まれ、責任感へも発展します。

五省そのものを主語にしていては、新たな自己拡大は望めまないでしょう。「何のため」の五省か?これがハッキリしないと、なんにもならないんです。

NHK のドラマとなった「坂の上の雲」のナレーションです。しばしのノスタルジーにしたって下さい。

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