「老後は海外で!」という人も増えたと思うし、リタイア後に海外で生活している人も多い時代になりました。
現に、オフクロも長い間、ニューカレドニアで暮していました。
身内でも居れば、海外での生活はさほど難しくはありません。
著者:サンダース・宮松敬子の母が、トロントで暮らた22年間の物語りです。
2000年12月出版なので、少し話は古いのですが、今も事情は大きく変わらないと思います。
母当人が書いたのではないところが残念ですが、老後の海外生活の様子がよく分かります。
特に、英語圏では比較的なれやすいと思います。多少の習慣の違いは、人生を面白くさせてくれるし、いわば調味料のように、人生に味付をしてくれます。特に、その国の風景や言語が好きな人には、とても楽しくさせてくれると思います。
でも誰でもそうなんですが、楽しいだけでは暮らせないものです。「何のために」「誰のために」自分が役立っているのか?
これは、海外で生活する上でも重要になってきます。
オフクロがニューカレドニアへ移住するキッカケになったのは、孫の面倒を看るためでした。
年に2回、3ヶ月間 ニューカレドニアに行ったり来たりしていると、日本とニューカレドニアの生活が半々になってしまいます。 とうとう移住を決めてニューカレドニアで、妹夫婦と一緒に暮らすことになったのです。
その後、宮松敬子の母と同様、
89才になって長年住んだニューカレドニアから、日本に再移住する事になったのです。
生まれたばかりの孫は、満18才になって、高校(lycée)を卒業する年齢となっていました。
89才を迎えて「帰国するなら最後のチャンス」とばかりに、オフクロを連れ戻してしまいました。
その後、孫は日本の大学に入学が決まり、オフクロは「役割があるんだね」と言いながら、愉しそうに孫の入学式を待ち望みました。
果たして無事に入学式に参列できました。そして迎えた90才の誕生日、オフクロは愈々元気。次の目標は2020年卒業式かな?
老後の海外生活で、不安なことは医療ですね。言葉が不自由な上、医療施設や保険制度など国籍が日本人にとっては心配が多いのです。
特に年をとってくれば、医療のご厄介になることが多くなります。海外生活で、そこの処だけが不安なんです。