以前の投稿で「現代的な隠居のススメ、高齢者の地方移住」を書きましたが、その続編です。
今回は、「日本版CCRC、正式名称は「生涯活躍のまち」。事業主体の選定方法を提示 有識者会議が中間報告」についてブログってみます。
日本版CCRC、正式名称は「生涯活躍のまち」と決まったそうです。これが地方創生の目玉になるとは思えませんが、東京一極集中の時流を少しでも押し戻せる効果があるかもしれません。
CCRC(Continuing Care Retirement Community)とは何?
直訳すると「継続的介護退職後地域」ということになりますか。
どうもUSA発のようです。医療保険/介護保険制度がないUSAでは、自分の老後も自分自身でなんとかしなければならないという自己責任意識が強いからでしょう。
さて、今回の日本版CCRCは、千葉、埼玉、東京、神奈川の4都県に在住の高齢者が対象。特に10年後に70歳代になる4都県の高齢者が「元気なうちに地方に移住してもらおう」といった提案だそうです。
今年度末には「基本計画」を出し、来年度からモデル事業を始めるらしい。また親しみやすい名称として「プラチナ・コミュニティ」とすることも固まったそうです。
最近(2015/07/24) YouTubeに、三菱総研のプラチナ社会研究センター主席研究員:松田智生氏の八幡平市での講演がありましたので載せておきます。なかなかいいこと言ってますよ。
- 自分が成長している実感(自分が成長した体験をもてること)
- 誰かからの気づき(その成長に共感してくれる人がいること)
- 深い話し合い(自発的で、使命感をもって対話し続けること)
(カッコ書き)はモリパパのコメントですが、これまさに学会活動そのものですよ。
そして「多世代が成熟したプラチナ社会の実現をめざす」のだそうです。理念はいいですね。
住まいは、住居のことだけではありません。近隣の方、友人、親戚などの人間関係も含めての住まいです。更に、資産としての住まいでもあります。
人間関係や資産の両面の問題が解決すれば「生涯活躍のまち」も多くの人に受け入れられるかもしれません。
以前の投稿で「この地域に引っ越されるなら年金を2割増しにします。」とやれば、手を挙げる人が出てきますよ。なんて書きましたが、
加えて「住まいの資産はそのままで、やり直しOKの移住を試してみよう」なんて段階的な移住提案をすれば、これまた手を挙げるひとは多いと思いますね。
いずれにしても、移住する側から見ればもういっちょの制度?
少なくとも移住・住み替え支援機構などとの連携を図った方がいいですね。
最近、都心に住んでいて「ここは働く人が住むところだな」と感じるようになりました。やっぱり現代的な隠居のススメが必要です。
参考文献:日本版CCRC構想(素案)