四季は青春、朱夏、白秋、玄冬とされ、キトラ古墳の壁画にも、東に青龍、南に朱雀、西に白虎、北に玄武が描かれています。
人生を四季になぞえると、青春は0~25才、朱夏は25~60才、白秋は60~75才そして玄冬は75才以上に当たるでしょうか?
そろそろ齢75才に近づいてきて感ずるのは身体の衰えです。色彩も無くなり玄(くろ)になることから、玄冬の意味が分かります。
玄は黒ではなくモノクロームのことをさすように思っています。
モノクロ写真の愛好家もいて、なかなか味なものであります。
モノクローム写真は、Textureだそうで色合いより、ボケ具合やメリハリを際だたせます。
故森毅先生の「人生三回説」というのに共鳴し、老年の自立として第三の人生、自由人として振る舞うつもりでしたが、超高齢期の第四の人生が待っていました。
それこそ「玄冬」の季節であります。人生100年になると、これが長くなるのです。老年の自立は身体的な自立を問われるようになります。
介護の時代をどう過ごすかといった大問題が立ちはだかっていたのです。日本で100歳を超える長寿者が8万人を超えたそうです。75才から100才まで25年の過ごし方が問われます。
これを玄冬期としましょう。身体的な衰えを直視せざるを得なくなります。でもご安心下さい、エイジング・パラドックス(Aging Paradox)といって、ウェルビーイングは安定しているのです。
誰しも他人ごとではない玄冬期について学ばなくてはならない時代になりました。そのうち「古今これほど老化という価値観が変わった時代はない」と言われる時が来るかもしれません。
是非もありません。ミリオネアとなってサクセスエイジングの人生モデルを楽しむほどの気持ちで参りたいと思います。
私達老人が、自然に楽しそうに華やいだ雰囲気の中で暮らしていることが、将来、新たに老人になる若い人々に幸福感を与えることができるならば、「世のため人のため」となるでしょうから。
そのためには、不屈の楽観主義で参ろうではありませんか!