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思いもかけぬ原油安が続いて久しい。原油安も限界に来ています。4月17日 増産凍結の合意は、また先送りされました。
イランの経済制裁解除によって、増産でシェア挽回したいイランとそれに腹を立てるサウジが、まるで冷戦状態にあって、イエメンでは代替戦争が続いています。
原油市場は、消費国と生産国の駆け引きの時代から、生産国どうしの同士討ちの状態になってしまいました。
アメリカのシェール・オイルは倒産多発、揺れる中央アジアとロシア経済悪化、ナイジェリア、ベネゼーラ、アンゴラの経済危機 何よりもサウジ自身も我慢の限界に来ています。
そろそろ市場が正常化しないと、世界いたるところで事件が起きそうです。もう世界に警察官(アメリカ)は居なくなりました。
世界は自律の時代を迎えようとしているのですが、その最初の試練が原油市場の正常化となるのでは?
日本経済にとって原油安はボーナスだなんて、のほほんとしていてはいけません。世界の経済は密接に繋がっています。
何処かでダメージが起こると、日本経済も混乱してしまいます。