以前の投稿「なんと!日本は核兵器禁止条約に反対した」で書いた通り、日本は条約決議で欠席どころか、反対したのです。
この条約について、池田先生が2017.6.5 “Japan Times” に寄稿されました。「禁止条約は核兵器のない世界への可能性を開く」と題して、核禁止条約への支持と期待を寄せています。
「JFケネディーの国連総会席上での言葉を引用して、世界法(world law)が優先されねばならない」と訴えています。
To quote U.S. President John F. Kennedy’s 1961 address to the U.N. General Assembly, “… we far prefer world law, in the age of self-determination, to world war, in the age of mass extermination. ”
それは、「各国だけでなく市民代表の努力が欠かせない。そして、核兵器を禁止する条約は、NPTの軍縮義務を履行するための重要な原動力となるだろう。 その採用は核兵器廃絶の決定的な勢いを生み出すことになるので、7月7日の第2回交渉の終わりにこれが達成されることが不可欠である。」と
A convention prohibiting nuclear weapons will serve as a crucial impetus for fulfilling the disarmament obligations of the NPT. Its adoption will generate decisive momentum for nuclear weapons abolition, and it is thus vital that this be achieved by the end of the second negotiating session on July 7.
最後に、「この歴史的条約が市民社会の声を完全に反映した形で採択されることが私の希望です。」と結んでいます。
It is my hope that this historic treaty will be adopted in a form that fully reflects the voices of civil society.
日本国政府に期待できない今、市民の声を代表して、池田先生が、核禁止条約の重要性と支持を訴えています。
北朝鮮やイランの核開発だけに、目を奪われてはなりません。
核禁止の上では、アメリカやロシアの核保有国も重大な脅威であることに変わりありません。この認識が欠かせません。
そしてそれは、国家にだけ任せるわけにいきません。世界市民として声を挙げなくてはなりません。