この記事は3年以上前に投稿された古いものです。
核兵器禁止条約の制定に向けた交渉会議が国連本部で始まりました(2017.3/27~3/31)。日本は唯一、核の被爆国でありながら、なんと!日本は核兵器禁止条約に反対したのであります。棄権でなく反対の立場を取った訳で、何とも信じられません。
今回の交渉会議への出席を主導した岸田文雄外相の努力もむなしく、日本はまたもや不参加を表明しました。いかなる圧力が加えられたのか?残念の極み、落胆の限りです。
今回の交渉会議では、「核兵器使用は犯罪」だという国際的な規範を作ることが目的です。
- 原則と前文
- 中核的禁止項目と法的措置
- 制度・機関の取り決め
の3分野について意見を集約し、次回(6/15~7/7)につなげる議論をする予定です。
ところが、米英仏露中の5ヶ国すべて、即ち核保有国は会議に参加しません。世界中に暗雲垂れ込める時代が迫って来たようです。
交渉会議でなくても、絶対に対話は重ねなくてはなりません。
核廃絶の道程は、当初より前途多難であることは判っていたことです。対話を重ねながら、粘り強く一歩ずつ押し進めるしかないのです。
今やオバマ前米大統領がプラハ演説で掲げたように、「核なき世界 模索の8年」は、姿を消そうとしています。
米のトランプも、ロシアのプーチンも、またもや核兵器増強を表明しています。見えない悪魔が蠢き出しました。
核は、もはや兵器ではありません。核は人類に対する魔性です。核に抑止力や均衡などあり得ません。生存を否定する悪霊です。