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母は、何度も重篤な状態を繰り返しましたが、幸い新年を迎えることができました。「命と申すものは一身の珍宝なり、一日もこれを延のぶれば千万両の金こがねにも過ぎたり」と感謝の限りであります。
しかし年賀状を書く気になれず、母の入院先に毎日のように通っております。その上、コロナ禍は鬱懐した気持ちにさせます。
毎年馬鹿騒ぎになる渋谷のカウントダウンも今年はネオンの明かりを落して自粛したそうです。
新たな年を迎えるに当たり、誰しも今年はどんな年になるのか気にかかります。
壬寅(みずのえとら)は「陽気を孕み、春の胎動を助く」年だそうで、物事が目に見えるような動きにならないようです。
これも八卦のようなもので余り信用してはいませんが、今年は目の醒めるようなことは無さそうです。
ともかく玄冬のような季節に新春を迎えた気分です。モノクロームのような静かな新年の幕開けとなりました。
仏法で謂うところの四刧の輪廻、すなわち成住壊空のうち壊刧に当たる時期なのかも知れません。こんなときこそは健康第一、自愛専一して過ごすに限ります。