2013年7月に胃癌ハイリスク検診を受けました。結果は要精密検査C群で、ピロリIgG抗体100U/mgとの結果でした。
精密検査とは内視鏡で検査することなんですが、実のところ、昔受けた内視鏡検査が苦しかったので、怖くて検査せずに1年が過ぎていました。
ところが、親友のIwさんが胃癌で手術を受けるとの話を聞いて、意を決して内視鏡検査を受けることにしました。
専門医を紹介してくれた医師の話では、昔と違って内視鏡検査は、眠っている間に終わるから恐くないと説得されてのこと。
いよいよ、昨年12月内視鏡検査を受けました。医師の言った通り、眠っている間に終わり、どっと緊張がほぐれました。
3週間後、内視鏡で見つかった潰瘍痕の生検検査の結果は癌ではないとのことでした。これで、ピロリ菌を除菌する薬を処方してもうことになり、まじめに朝夕7日間服用ました。
更に5週間後、除菌できたかどうか呼気検査を受け、2日後に除菌は成功したと連絡を受けて一件落着。
ピロリ菌は、胃酸が弱い5歳以下の幼児期に感染することが多く、一旦除菌すれば再感染は1%程度だそうです。
ピロリ菌は、胃の壁を傷つける細菌で1980年代に発見されていました。
そして、2005年にはピロリ菌の発見と培養の功績で、バリー・マーシャルとロビン・ウォレンの2人がノーベル医学生理学賞を受賞するほど画期的なことだったそうです。
ピロリ菌の感染は胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃炎の原因になることは確実で、胃癌の発生にも深く係わっているそうです。
実に胃潰瘍患者の約80%以上が感染者だそうです。
そして胃などの内部を直接覗く内視鏡検査も進歩しました。
現在ではピロリ菌除去に健康保険が適用されるようになり、ピロリ菌除去は高額ではなくなり、普及するようになったんです。
この保険適用は、2011年公明党の松あきら副代表、秋野公造参院議員が国会質疑でピロリ菌対策を取り上げ、100万人の署名を集めて実現したものです。
2013年2月に除菌治療薬が保険対象になりました。従来は全額自己負担で1人当たり数万円と高額だったんです。
胃癌予防のピロリ菌除去、保険適用も公明党の実績だった。
こういった細やかな実績の積み重ねが、癌撲滅への前進をもたらし、庶民の生活を守ります。本当に有り難いことです。
公明新聞(2019.6.16)のコラム「座標軸」にも載っていました。