「新型コロナ(COVID-19)災禍」は猖獗を極めた災禍となりました。全世界を巻き込み、今もってその正体がよく解ってません。
ここ数年振り返って、世界で何が起こったのか?想い返すと…
ヨーロッパへの難民流入、これを排斥するポピュリズムの台頭、英国のEU離脱、トランプのアメリカ第一主義、プーチンの独裁政権、ハンガリーのオルバンもトルコのエルドアンも然り。
世界中が、多くの人々が分断に喘ぎ、断絶に苦悶してきました。
そこへ新型コロナウィルスがやって来ました。このパンデミックの本当の恐ろしさはこれからです。政治や経済、文化や教育を根本から揺り動かしてます。
閉店閉鎖による企業倒産、原油の大暴落、航空も赤字で大リストラ、鉄道も赤字転落、教育制度の破綻、勤務体制の破綻、国の財政破綻など、未だ見ぬ明日の世界恐慌、カタストロフィーに慄いています。当たり前だったものほど、失って初めてその価値を痛感します。
行く先が 見えない辛さ 見る怖さ
この川柳は、今のコロナ禍を表現するに、正鵠を射たものです。
これはパンデミックであり、爆発的な感染症災禍なのです。
全員で冷静に対応することが大切です。歴史的な事件として記録されることでしょうが、強烈なパラダイム・シフトを生むようなものではありません。また変な期待を寄せてはならないのです。
マスクをすることやインフルエンザ予防接種を受けることは、そもそも自分のためではなく周辺の人や他人を守り、それが自分を守ることになります。マスクも情けも人の為ならずであります。
少々仰々しいですが「一身の安堵を思わば先ず四表の静謐を禱らん者か (立正安国論 御書 P.31)」との精神に戻ることが求められています。
恐らく逃れられないような情況に追い込まれる人も多いことでしょう。
この老人ができることは、精神的な「たすけを介する」こと程度のものだが、それでも出来ることがあれば嬉しい。