毎日、戦争の危機が報じられるようになった。思ってもみない時代がやってきた。若い頃、ベトナム戦争を他人事のように見て育ったボクらは、「赤紙」が来るような時代にならないで欲しいと密かに祈っていた。そして高齢者になってホッとしていた。
ところが、今回ほど戦争に巻き込まれる危機感を感じたことはない。ジャーナリズムさえ、戦争への合意を取り付けに動いているようで、戦争突入の恐ろしさを感じている。恐ろしいけど目を背けないで、戦争になったら、どんな戦争になるかを考えてみた。
まず、HEMPの脅威です。
高層大気圏の核爆発で強力な電磁パルス(ElectroMagnetic Pulse)攻撃によって、広範囲での電力インフラや通信、情報機器の機能が停止してしまいます。
それは、昨日(9/8)起きた太陽フレアによる地場嵐とは比較にならないほどの強力な電磁場障害になるはずです。
菅官房長官が記者会見(9/7)で「実際に攻撃が行われる万が一の事態への備えとして、国民生活への影響を最小限にする努力が必要だ」と言っていますが、今は打つ手がなく、無防備な日本です。400km上空での核爆発で、日本全土でEMP障害が発生します。
アメリカは、こんな想定図まで作成しているそうです。
核爆発により放出されるガンマ線が空気分子と衝突して、電磁パルスが地磁気に引き寄せられて大電流となり、電子機器や送電線などに入り込んで破壊してしまうそうです。
もっとも被害を被るのが電子通信機器、それに関連し電車、新幹線、航空機などの運行、大規模停電や断水など、障害は長時間にいたり、社会インフラが大混乱します。病院では手術はもちろん診療もできません。学校は殆ど閉鎖され、公共施設も防災能力を失います。余りにも長時間、広範囲に社会が混乱してしまいます。
普段と変わらないある日、原因もわからず電気が止まる。スマホもテレビもラジオも、スマホもWebも使えません。冷蔵庫もガスコンロも水道も使えない。今、何が起こっているのか分からないまま外へ出ると、エレベーターも信号機も自動車も電車も何もかも止まっている。そして銀行は障害復旧のため凍結状態です。
Googleが巻き起こした障害(2017/8/25)でさえ、大手銀行が軒並み障害を受けました。たった8分間の障害が、復旧に3,4時間かかってしまいました。EMP障害では、銀行業務は瞬時に停止されATMも作動せず、預金データも一部消失してしまいます。
手元の現金は底をつき、食料や水、日用品さえ底を尽きます。
スーパー、コンビニでは長蛇の列、あたかもあの3・11を思い起こすような光景です。
だがHEMPは地震ではありません。戦争が始まったのです。
不気味な静寂の中で、戦争が始まって行くようであります。
米国は、日本の長崎と広島に対して行った核攻撃を、それ以降、使うことはありませんでした。ベトナム戦争でも、イラン戦争でも、核爆弾は使ってきませんでした。
しかし今回は違います。北朝鮮が使えば、その対抗措置として核を使う理由が出来てしまいます。今の危うい米国トランプ政権に核使用の理由を与えてしまいます。
「ソウル上空100キロで爆発すれば南方170キロまで影響受ける」と北朝鮮は主張しています。
「戦争に大義も正義もない。これはサタンの爪と言うのです。」「戦争ほど残酷なものはない。戦争ほど悲惨なものはない。」と叫びたい。
断じて、戦争は許されない。許してはならない。ボクらはそう誓ってきた。1957年(S32) 9月8日、戸田先生は横浜・三ツ沢の競技場で「原水爆禁止宣言」を発表核兵器は“絶対悪” であるとの思想を全世界に広めゆくことを、「遺訓の第一」として後継の青年に託した。この原点「原水爆禁止宣言」を忘れまじ。