この記事は3年以上前に投稿された古いものです。
ブルキニを作って着用する方もする方だし、それを取り締まる方も取り締まる方だ。ちょっと行き過ぎじゃないの?
ブルキニとはブルカとビキニの合成語で女性ムスリムの水着だそうです。
20世紀初頭の女性の水着を思わせるようなスタイルです。
よくもこんなものを考えたものです。
下の写真は、去る7/14 ニース・トラック・テロで、多数の死傷者を出した Promenade des Anglais近くの海岸でのことです。
警察が彼女に青い長袖のトップの除去を促しているところです。
ここまで来ると、明らかに、ライシテ(laïcité) も行き過ぎだと思います。
この報道で、フランスはムスリムに敵対し始めたかのような、世界から非難轟々です。
ブルキニをこれ見よがしに、それもニースの海岸で着なきゃいけないものかね?また、それを見て見ぬふりできない警官も警官であります。
でも、このニュースが、世界中に配信され非難の的になったことは、まだ救われる感じがするのです。
それにしてもオリンピックで、ブルキニ着てメダル取るのは難しいと思うけどね。
その後、26日に仏・国務院から「移動の自由、良心の自由に対する、深刻で明白な侵害だ」との声明が出されたそうです。その迅速さに驚くばかりです。
既に、仏国内では、ブルキニを制限する条例が出された市町村が、30に及ぶ状態だったそうです。そこでとうとう国務院まで出てくる大騒ぎとなったんですね。
ライシテと自由は、フランスの精神的支柱と言われる所以ですから、さもありなんと思ってしまいました。