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佐藤優は言っている「公明党だけが集団的自衛権の行使に『縛り』をかけることができた。」と…
これで「日本の平和憲法」の完成を見た。
集団的自衛権の議論は、公明党の見事なネバリ勝ちとなった。何よりも後世に確かな遺産を残す結果となった。
1972年見解と合わせて、2014年新3要件が語り継がれることになりました。
佐藤優は、創価学会についてよく勉強していると言うか、よく研究してます。
彼がこの本を書いた動機として、創価学会について知っておくことが、現在と将来の日本と世界を知るために不可欠だと確信したからだそうだ。以下、彼の意見を箇条書きでにして紹介しておきましょう。
- 王仏冥合というのは「仏法の説く慈悲の心をもって、政治をしよう」という池田氏の考え方、これに賛成だ。
- 創価学会と公明党は、行き過ぎた政教分離を克服し、より緊密な関係を可視化すべきである。
- ナショナリズムに陥らない公明党、排外主義を取らない公明党。それは創価学会,SGIの理念にもとずくものだ。
- 背後に創価学会の宗教的イデオロギーがあることを、外部にも見える形で距離感を保っていることが大切だ。
- 国家権力の論理とは別の価値観で動いてるのが公明党である。
- ローカル宗教とも言える日蓮仏法が、世界の様々な背景、価値観を持つ人々に受入れられる過程で普遍性を獲得しつつある。(SGI組織へと発展する創価学会について)
- SGIという組織を防衛し存続・発展させること、…これが創価学会の平和主義が本物だと考える根拠になる。
- 創価学会の活動すべてが『池田大作』という名前と結びついている。
- 創価学会を支持母体とする公明党が掲げる平和の看板は、決して抽象的な理念ではない。
- 集団的自衛権の自公協議は、安倍首相のトラウマと公明党のレーゾン・デートルを懸けてのぶつかり合い(ガチ勝負)だった。
- 創価学会は、ずっと人間を縛り続けてきた国家や市場経済から距離を置き、仲間同士、助け合うことで自由を担保し、生きていくことを目指そうとしている。
…というように、創価学会の軌跡は異彩を放ってきた。
つまり私は「池田大作」という名前と結びついて、現実の社会に影響を与えている創価学会を「生きている宗教」だと捉えている。
彼は、現代には三っの宗教、すなわち拝金教、出世教、ナショナリズムという宗教に、人々は振り回されていると分析し、彼独特の宗教観をもっている。そして創価学会を偏見をもたず外から観ている。これがあながち的外れなものではない。
日蓮大聖人の仏法については、深く理解していないものの「新・人間革命」から得られる創価学会観を、自分なりに考察している。これも偏見はなく間違ってはいない。
池田先生に直接お会いしたことがない人が、また創価学会員ではない人が、ここまで書くようになったのか!と感慨深く読んだ。