東京野鳥公園でのシギチ

この記事は3年以上前に投稿された古いものです。

バードウォッチャーはシギとチドリを総称してシギチと言っています。シギとチドリは同じ頃にやって来る旅鳥で、都会の真ん中東京野鳥公園でもシギチを観察できます。

野鳥には上空からこのように見えているのかもしれません。


いよいよ9月になりシギチの季節になります。「潮入りの池」の干潟に入れ替わり立ち替わり、いろんなシギチが姿を現します。
旅の途中で一休みし、餌をついばみ、また旅立って行きます。

2020.8.26撮影

写真は、イソシギとコチドリです。大きさが比較できます。

シギのほうがずっと大きいと思ってましたが、実はイソシギ全長20cm、コチドリ全長16cmで余り変わらないんです。


シギの中でも貴婦人と言われるセイタカシギ全長37cmを見た時は、とても感激したものです。

珍しく美しいシギです。

チョット物語をしましょう。

2020年6月に撮った写真ですが、様子がなんか騒がしい。
おや?と思ってカメラを向けてると、

大変な取っ組み合いの大喧嘩が始まりました。

何回も何回も空中戦を繰り返してます。
オスどうしの喧嘩でしょう。

どうも勝負がついたようです。

下で黙って見上げてるのはメスでしょうね。メスの奪い合いの戦いだったのでしょう。

喧嘩は終りました。真ん中のオスが超然と相手を眺めています。

勝負はあったようで静かになりました。

それからしばらく見ていると、

交尾が始まりました。残念ながら、ピンボケ写真です。

まぁこんな処を撮られたくないでしょうからピンボケOK。

 

実は今年(2020年)は2ペアのセイタカシギが営巣しました。

干潟に巣を作り、抱卵しているのが見えました。

 

野鳥公園の来園者は、雛が生まれてくるのを楽しみにしていたのです。

でも、残念ながらヒナを見ることは出来ませんでした。


今年8月オグロシギが舞い降りました。

尻尾の先が黒くなってるからオグロシギです。全長39cm

沼地でゆっくり餌をついばみます。

飛び立つ瞬間が撮れました。尾は黒だけでなく白黒のキレイなコントラストです

図鑑にも飛び立つ瞬間をよく観察しようと書いてあった。


チュウシャクシギは中杓鴫と書きます。中型のヒシャクのようにシャクった嘴をしています。

全長42cmで大きいシギで、仲間のダイシャクシギ60cm、

ホウロクシギは、63cmと大型です。

こんな大型のシギは珍しいのです。
普通は全長20cm前後でしょうか?


足の色が黄色いからキアシシギです。

よく走り回って採食しますから、足の色で判別しやすいのです。6月に撮った写真です。

片足で立ってますが足が黄色です。

体上面は褐色で小さな白い斑点が散財します。
9月に撮った写真です。


アオアシシシギは、足が青いんです。

アオアシシギは嘴だけでなく頭まで水中に突っ込んで採食します。

だから深い場所へ入って行きます。

全長35cmで、嘴は先端がやや上にそり上がってます。

この写真は昨年11月に撮りました。


キョウジョシギは、派手で見間違うことはありません。

京女シギと書き岩礁や小石をひっくり返して採食してます。

前浜で4月に撮った写真です。

多い時は10羽以上も来ていることがあります。

 


前浜で3月頃に撮ったイソシギです。

よく見ると可愛い顔をしていますね。
白い眉斑が特徴で、尾をピクピクと上下に振っています。

前浜以外にもよく見かけますが、写真を撮るには前浜がいいですね。

 

 


コチドリは干潟のあちこちで見かけます。

あまりにもあちこちで見かけるので、写真を撮るのも止めてしまうほどです。

でもよく走り回るものです。

目の金色のアイリングが特徴的です。

今年(2020年)砂礫地で営巣、めでたく幼鳥が産まれました。

その他、メダイチドリやイカルチドリが来ますが、遠くて写真を撮る機会に恵まれませんでした。

タシギも見かけるのですが、遠いうえすぐに茂みの中に隠れてしまいます。

地味な色のシギチのBird Watchingは、何処かマニアックです。かわいい小鳥と違いシギチをみて楽しむのはマニアですよね。

 

 

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