バードウォッチャーはシギとチドリを総称してシギチと言っています。シギとチドリは同じ頃にやって来る旅鳥で、都会の真ん中東京野鳥公園でもシギチを観察できます。
野鳥には上空からこのように見えているのかもしれません。
いよいよ9月になりシギチの季節になります。「潮入りの池」の干潟に入れ替わり立ち替わり、いろんなシギチが姿を現します。
旅の途中で一休みし、餌をついばみ、また旅立って行きます。
写真は、イソシギとコチドリです。大きさが比較できます。
シギのほうがずっと大きいと思ってましたが、実はイソシギ全長20cm、コチドリ全長16cmで余り変わらないんです。
シギの中でも貴婦人と言われるセイタカシギ全長37cmを見た時は、とても感激したものです。
珍しく美しいシギです。
チョット物語をしましょう。
2020年6月に撮った写真ですが、様子がなんか騒がしい。
おや?と思ってカメラを向けてると、
何回も何回も空中戦を繰り返してます。
オスどうしの喧嘩でしょう。
下で黙って見上げてるのはメスでしょうね。メスの奪い合いの戦いだったのでしょう。
勝負はあったようで静かになりました。
それからしばらく見ていると、
交尾が始まりました。残念ながら、ピンボケ写真です。
まぁこんな処を撮られたくないでしょうからピンボケOK。
実は今年(2020年)は2ペアのセイタカシギが営巣しました。
干潟に巣を作り、抱卵しているのが見えました。
野鳥公園の来園者は、雛が生まれてくるのを楽しみにしていたのです。
でも、残念ながらヒナを見ることは出来ませんでした。
尻尾の先が黒くなってるからオグロシギです。全長39cm
沼地でゆっくり餌をついばみます。
飛び立つ瞬間が撮れました。尾は黒だけでなく白黒のキレイなコントラストです
図鑑にも飛び立つ瞬間をよく観察しようと書いてあった。
チュウシャクシギは中杓鴫と書きます。中型のヒシャクのようにシャクった嘴をしています。
全長42cmで大きいシギで、仲間のダイシャクシギ60cm、
こんな大型のシギは珍しいのです。
普通は全長20cm前後でしょうか?
よく走り回って採食しますから、足の色で判別しやすいのです。6月に撮った写真です。
体上面は褐色で小さな白い斑点が散財します。
9月に撮った写真です。
アオアシシギは嘴だけでなく頭まで水中に突っ込んで採食します。
全長35cmで、嘴は先端がやや上にそり上がってます。
この写真は昨年11月に撮りました。
京女シギと書き岩礁や小石をひっくり返して採食してます。
多い時は10羽以上も来ていることがあります。
よく見ると可愛い顔をしていますね。
白い眉斑が特徴で、尾をピクピクと上下に振っています。
前浜以外にもよく見かけますが、写真を撮るには前浜がいいですね。
あまりにもあちこちで見かけるので、写真を撮るのも止めてしまうほどです。
目の金色のアイリングが特徴的です。
今年(2020年)砂礫地で営巣、めでたく幼鳥が産まれました。
その他、メダイチドリやイカルチドリが来ますが、遠くて写真を撮る機会に恵まれませんでした。
タシギも見かけるのですが、遠いうえすぐに茂みの中に隠れてしまいます。
地味な色のシギチのBird Watchingは、何処かマニアックです。かわいい小鳥と違いシギチをみて楽しむのはマニアですよね。