カモが飛来する季節になった

昨日(10/18)久しぶりに晴天になり、どこか行きたくなって東京湾野鳥公園へ出かけてみた。東京港野鳥公園レンジャーブログをみると夏の渡り鳥も南に帰り、北からカモが飛来する季節になってるようです。カモなどの冬鳥の季節到来です。

野鳥公園のネイチャーセンタから一望できる「潮入りの池」にはカモがいっぱい浮かんでいました。
こうして眺め下ろすように観察できるのは、このネーチャーセンタの自慢です。

観察するわけでもなく、プカプカ水面で昼寝しているカモを、双眼鏡でボーッと眺めているだけでも愉しいものです。(暇な人ですね)
ネーチャーセンタの方にカモについて教えて頂きました。いろいろ訊ける方がいらっしゃるのも、ネーチャーセンタの良いところです。(素人にとっては本当にありがたい)

いろんな種類のカモが仲良く適度な間隔まあいを取って水面みなもに揺られています。オオタカなどの猛禽類に襲われ、むれれからはぐれたらられてしまいます。だから、いつでも一斉に飛びたてるよう間隔を取っているのです。野生に暮らす知恵なんです。

北から来たカモは、いつも決まった場所から、決まったルートでこの東京湾に来ているのでしょう。鮭が生まれた川に戻って来るように、カモも決まった所へ戻るのでしょう。でも時々ははぐれて来る鳥がいます。これを迷鳥と言い、これが先覚者pioneerになります。

東京湾で越冬するカモもいれば、もう少し南に行って越冬するカモもいます。ここ野鳥公園はカモの中継地でもあります。

下がエクリプスのオス

カモは越冬地でカップルになります。メスの心を奪うためにオスは派手な飾り羽(生殖羽)を身にまといます。
一旦カップルになると、仲良くシベリアに帰って抱卵し、子育てします。
その頃(繁殖期)には生殖羽は無用で、メスと同じ地味な羽(非生殖羽)になります。
これをエクリプス(Eclipse)といいます。

エクリプスで、オスの風切羽は一斉に抜け落ちて、一時飛べなくなってしまいます。
シベリアでの短い夏の間、オスはエクリプスとなってカップルそろって雛を育てあげます。(エクリプスとは「除外する、捨てる、現れなくなる」のギリシャ語が語源で「日食や月食で光を失ったという意味もある」そうです。)

日本の越冬地に来たばかりオスは、まだ派手な飾り羽(生殖羽)が生え揃ってません。オスが生殖羽を身にまとうまで、少し時間がかかります。生殖羽が生えそろうとメスに求愛し、越冬地でカップルになります。そして交尾し、メスは卵を体内に宿したまま、来春カップルして、シベリアへと北帰行となります。

シベリアから千キロ近く旅する間には、力尽きて命を落としてしまうカモも多いことでしょう。ここ東京湾でプカプカ水面で昼寝しているカモは過酷な長旅に生き残ったエリート達です。

どれほどのカモが命を落としたでしょう? 僕らには野生に暮らす生存競争が、いかばかりか知る由もありません。また、せっかく目的地まで飛来しても、ウッカリ寝込みを襲われ命を落とすカモも沢山いたことでしょう。

野生の暮らしは、力尽き落命したり、病気になったり、襲われたりして、死の危険と隣り合わせなのです。だから、生きられる寿命とは違って短命に終わります。地球上の生物の頂点に立つヒトとは全く違った野生の世界は、意外に厳しいものです。

2009年1月トキの放鳥

野生は、野に放てといいます。一旦、飼いならされたら野生には戻せません。
野生は、野生のままの暮らしで、そっと見守りましょう。

ヒトは、人生100才が話題になるほど長寿になりました。高度な医療があり、衛生的な環境があり、そして何よりヒトを襲う敵はいません。(ヒト以外にヒトの敵はいません)。なんと幸せなことか。

野生と共生すること、野生(自然)を理解することは、即ちボクらヒトの役割です。自然を大切にすることは、ヒトの尊さを自ら理解することにも通じます。

 

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