プレシジョン・メディシン(精密医療)

この記事は3年以上前に投稿された古いものです。

“がん治療革命”が始まった~プレシジョン・メディシンの衝撃~というNHKスペシャルが、11/20放映された。
これもゲノム解析が相当なレベルまで来たからこそです。

NHKスペシャル(2016.11.20放映)
NHKスペシャル(2016.11.20放映)

ガン細胞の遺伝子を解析し速やかに適切な薬を投与する「プレシジョン・メディシン(精密医療)」だ。日本では去年、国立がん研究センタ東病院など全国200以上の病院と10数社の製薬会社によってSCRUM-Japan(スクラム・ジャパン)と呼ばれるプレシジョンPrecision メディシンMedicineのプロジェクトが始動した。

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SCRUM-JapanのHP

2013年から国立がん研究センター東病院をはじめ、約200の病院と約10社の製薬会社によって、「SCRUM-Japan」というプレシジョン・メディシンのプロジェクトができました。
 LC-SCRUM-Japan 参加施設で、病院を検索する事もできます。ガン治療は、これまで臓器ごとに治療薬(抗ガン剤)が決められてきましたが、これからは遺伝子(SNP=スニップ)ごとに決められることになるでしょう。

次世代シーケンサー(NGS=Next Generation Sequencer)が登場し、飛躍的な高速、低コストで遺伝子検査ができるようになり、個人ごとのオーダーメードの処方が可能になりました。
これもスニップ(一塩基多型)で解ることが、飛躍的に増えた成果でもあります。

ガンを完全に撲滅することはできませんが、延命率を飛躍的に上げることができそうです。遺伝子異常のスクリーニングによって毎日のように新たな有効治療薬が発見されています。
まずは生死に直面する医療分野から技術が変わり始めます。素晴らしいことです。

米国が主導したヒトゲノム計画(Human Genome Project)の目的は「ガン撲滅」でした。ヒトゲノム解読(2003年)から僅か13年経った今、まず医療はここまで来たのです。
SNPsの遺伝子スクリーニングは、2~4個塩基パターン(マイクロサテライト)、数個~数十個のパターン(ミニサテライト)まで解析されるようになることでしょう。

ゲノムサイエンスの魁は、これからも医療分野から起こります。
でもこんなことで驚いていてはいけません。「30年後にはゲノム編集とそこから派生した技術によって、世界のありようと私たちの価値観がいかに変わったかを振り返る日が必ず来る。」(NHK広島放送局ニュースデスク 松永道隆)と表現したくなる程刺激的なことが起こります。

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