大白蓮華2014年7月号111ページの「仏教の人間主義の系譜」の冒頭に、
創価学会は、釈尊に始まり、インドの竜樹・天親(世親)らの菩薩とたたえられた論師、中国の天台大師(智顗)・妙楽大師(最澄)、日蓮大聖人へと発展的に継承された仏法を信奉する団体です。釈尊以来の仏法の生命尊厳・万人尊敬という人間主義の正統な系譜に連なっています。
見宝塔品第11での、二仏並座、三変土田、虚空会の儀式はなんだったのか?
自身と等しい仏の境涯に到達させること如我等無異こそ、仏の出世の本懐です。釈迦が多宝を招いたことによって、仏は釈迦一人でなく、多宝はおろか諸仏へと広がりをみせます。
しかし、二仏並座の段階では、根本の法が明らかにされていません。釈迦をはじめ多くの仏諸仏は、どんな法によって仏になったのか?その根本の法、すなわち本尊が表されていないんです。
大白蓮華2014年7月号95ページの「ご本尊の受持即観心」に
仏法実践の目的は、こ一生のうちに自身の外の条件に左右されることない絶対的な幸福境涯である仏の境涯を築くことであります。
そのために日蓮大聖人はご本尊をご図顕され、各人が自身の胸中の仏界を開き顕し、現実の生活と人生に勝利していく道を確立されました
では、ご本尊とは一体何か?
我が己心の妙法蓮華経を本尊とあがめ奉りて我が己心中の仏性・南無妙法蓮華経とよびよばれて顕れ給う
法華初心成仏抄557ページ
南無妙法蓮華経は、妙法蓮華経に南無(帰命)するという意味だと解釈するだけでは、まだ本質ではありません。
「南無妙法蓮華経」それ自体が仏の名そのものなのです。だから、「よびよばれて」心のなかに表れるんですね。
でもここで大切なのは、
心の師とはなるとも心を師とせざれ
御書1088ページ 兄弟抄、御書1025ページ 曾谷入道殿御返事但し妙法蓮華経と唱へ持つと云うとも若し己心の外に法ありと思はば全く妙法にあらず〓法なり、〓法は今経にあらず今経にあらざれば方便なり権門なり、方便権門の教ならば成仏の直道にあらず 御書383ページ 一生成仏抄
ということである