マスメディアによる横暴な振る舞いに対して、ぼくらは過去、無力でした。情報はマスメディア側に委ねられていました。
メディアの取り上げ方が正しいのか?信頼できるか?ぼくら庶民は過去、無力でした。例えば、NHKニュースで円高が報じられてる、「こんなに円高になって大変だ」といった印象のニュースです。
本当にそうだろうか?円高になれば輸入品は安くなり、生活者にとって有り難いわけで、円高Lucky!といったところなのに。
何たって食糧の自給率39%(カロリーベース)の国なのですから、円高OKと違いますか?
そりゃ輸出産業にとっては大変です。でも今時、完全な輸出産業が日本にあるのでしょうか?自動車産業だって今や上手く為替バランスを取っていて、どっちかといえば円安Luckyなのですが、円高でも打ち手はあります。
振り返ってみれば、戦前、戦中とも、NHKをはじめ多くのマスメディアは、”皇国日本バンザイ”しか言ってこなかった。
「悪を見て何もしないのは、悪を行うのと同じ」であります。正直に報道しなかった罪は、その影響力からして、罪は重大であります。本来なら東京裁判にかけて然るべき重罪を犯してたのです。
古今、自国の報道を丸呑みにしてはなりません。自国のメディアで物事を判断しては、偏ってしまいますし間違ってしまいます。
だからNHK総合TVでニュースを見ない方がいい。
同じNHKでもBS1の海外ニュースで、海外から見た方が良い。
BS1の海外ニュースで見ていると気付くのです。海外ニュースで自国以外の第三国が扱ったニュースを、BS1は流しています。
例えば、フランスのニュースをアメリカが報じ、そのアメリカで流されたニュースをBS1が通訳し、報じています。
これなら客観性が確保され、変な日本に感化されませんし、日本がガラパゴス化されることもなくなります。
また最近、双方向メディアとしてInternetが普及してきました。
SNSなどあらゆる人が発信者になり、利用者の輪が広がってきています。これからは、これが民意になることだってあります。
Facebook、Twitter、Lineなど様々なものが、当り前になって、個人が気楽に発信するようになってきました。
明治大学の青山佾特任教授(99年から4年間,石原知事の下で副知事)が、先ごろの東京都知事選について、こんな記事(8/29公明新聞に掲載)を書いています。
現代において国民は政治家に対して自分たちと同じレベルの生活をすることを求めている。庶民の生活感覚を共有することを要求している。この点を理解できないで特権意識を持ち続ける政治家が出現すると騒ぎが繰り返される。
東京都知事というのは、総理大臣に次いで面白い(勝手放題)役職だそうです。そりゃそうです。国に楯突ける行政のトップですからね。石原→猪瀬→舛添とコロコロ代わりしました。舛添氏も、まさか公私混同や不正支出程度で、辞職させられるとは思っていなかったと思います。でもメディアの過熱、Internet炎上で、辞職へ追い込まれることとなりました。
このような時代の変化を政治家もそして市民の側も十分に意識して多様化した情報化手段をいい方向で活用すれば日本の民主主義がさらに進歩する。
度重なる都知事選は関係者にとっても負担だったがこの教訓を生かすべきである。(8/29公明新聞より)
次第しだいに時代の流れが変わってきています。InternetやSNSをどう利用するかは、ボクたちの仕事です。
それによって、のほほんとしてきた日本の民主主義が「次世代のデモクラシー」へ進化できるなら、いい事です。