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ああ偉大なニーチェよ。リヒャルト・シュトラウスが挑んだ交響詩(1896年作曲)「ツァラトゥストラはかく語りき」を聞こう。
誤解ないように言っときますが、オーストリアで活躍したシュトラウス一家とは全く関係ありません。マーラーと親交があった後期ロマン派の巨匠です。
これはすごいドイツです。難解ニーチェを音楽にするシュトラウス。昔、ニーチェを読み始めてすぐに断念して以来、ニーチェには近づかなかった。でも音楽なら放っといても耳から入ってくるので何とかなります。では…どうぞ。
このVideo後半に同じシュトラウス作曲のTod und VerKlärung(死と変容)も入ってます
息子にツトラウストラと言ったら、違う「ツァラトゥストラ」だと言われ、それもドイツ語風に言うので、ギャフンとした。
しまった、ニーチェを知らなくてもトランペットをやる息子は、この曲を知っていたのだ。
出だしの旋律を知らない人はいないのでは?
そう映画音楽です。「2001年宇宙の旅」です。冒頭のトランペットだけですがね。
難しい書物を音楽にしてしまう、すごいドイツが此にあります。「日本人の論理は情緒から出発し、ドイツ人の論理には襞がない」と言われますが、ゲーテやニーチェを交響詩にしてしまうなんて、日本人には到底真似ができません。