マイクロフォーサーズ(m4/3)の長短

なぜマイクロフォーサーズ(m4/3)なのか?それは機動性だと思います。カメラの機動性について、これを侮ってはいけません。
カメラの歴史は機動性を追求してきた歴史でもあるからです。

m4/3のカメラ、LUMIX GX7 MarkⅢを買い、新しいカメラが気に入りました。でもいま改めてReviewしてみようと思います。

マイクロ・フォーサーズ
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人が持って歩ける高画質を謳ったm4/3について、その長所と短所を整理し、この選択理由を考えてみようと思います。

選択理由の第一は、機材全体がコンパクトになり、大きく高価なレンズで揃える必要がないことです。さらにはデータも大きくなりすぎないことです。

センサーサイズの対角線では、m3/4が21.6mm、フルサイズが43.2mmですから、フルサイズの半分の長さになります。

センサーサイズが小さいとフルサイズ標準レンズ(50mm)の画角と、m4/3(25mm)の画角が同じ画角(焦点距離)になります。
この長所は、超望遠レンズで際立ちます。m4/3の300mmのレンズはフルサイズの600mmに相当し、大きさや重量、特にレンズ価格にとんでもない差がでます。これが最大の長所でしょう。

更に、レンズの焦点距離が半分にもなると、F値の小さな明るいレンズを選択できます。広角~標準レンズには明るいレンズが多いのです。(F1.4、F1.7、F2.0、F2.8など)
そして、ボケはレンズの明るさ(F値)で決ります。

ところが焦点距離が半分だと、同じF値でもボケかたが少なくなってしまうのです。これがm4/3の短所であります。

m4/3のF1.4のボケ具合は、フルサイズのF2.8に相当します。即ち、m4/3ではF値が一段階小さくないと同程度のボケにはならないのです。

「m4/3では、F4を限界にして、それ以上のF値を選んではいけない。」というプロ写真家もいらっしゃるほどです。
そう、m4/3のF4はフルサイズでF16に相当します。美しいボケ味に拘る方は、m4/3ではF4が限界だと言う理由がこれです。

さてレンズは、収差がなく明るいレンズが求められて来ました。
従って、明るいレンズは高価なものになり、F値固定のズームレンズなども大変高価なものになります。

レンズは小型化より明るさ(F値)が優先され、開発されて来ました。m4/3は、レンズの大きさ重さで長所になりますが、ボケを出す明るさ(F値)で短所となります。

センサー画素数については、フルサイズでは4700万画素くらいまで余裕ですが、m4/3では2030万画素(20M)が今のところ最大です。無理に画質画素数を増やせば、1画素あたりの受光量が減り問題になります。

更に、センサーサイズのアスペクト比(横:縦 比)でいうと、m4/3は4:3、フルサイズは3:2でそれぞれ違いがあります。
プロの写真家は3:2を推奨します。余白をどこに置いた構図にするか?構図のとり方からは 3:2の方に利があるといいます。

m3/4のセンサーのアスペクト比は4:3なので、アスペクト比を3:2で撮ると、上下がカットされ更に画素数が減ります。
最大画像が20M(5184*3888)から17M(5184*3456)に、▲11%減ることになります。
(勿論、RAWデータでは常にアスペクト比3:2のままです)

画素数が12M(1200万)画素以上あれば、A4/六切/四切まで十分な画質が得られます。アマの写真家で A1、A2サイズが必要でしょうか?この辺りを割り切って考えればフルサイズに拘る必要はなくなります。

EPSON プリントテクニック講座 より

Sony α7R IVは61M画素だそうです。これはオーバースペック だと思います。一眼カメラ市場ではセンサーの画素数競争になってしまいました。何か可怪しい気がします。

昔、35mmフルサイズを提唱したのはライカのバルナックですが、戦後にヴァーグナーの設計方針「できるだけ小さく、極限まで小さく作る」ことがライカのポリシーになりました。
1965年ライカ(halbformat)を世に出そうとしましたが、残念ながらライカM3が大ヒットして、とうとうは世に出る機会を失いました。
名門ライカの歴史はある意味でカメラの機動性を追求してきた歴史でもあったのです。

カメラの小型化の夢はデジカメとなって、m4/3に託されました。しかしフルサイズと競合し、昨今推される形になってしまいました。
でも、m4/3陣営の Olympus、LUMIXを支持するプロカメラマンもいらっしゃって、頑張っていただいてます。

LUMIXのカメラやレンズを購入したからには、m4/3を贔屓ひいきにしています。もっと市場シェアを伸ばして欲しいと思っています。

 

(参考:解説ブログ

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