満州事変、戦争の時代へ

この記事は3年以上前に投稿された古いものです。

平和を希求する声は母の声です。それを恫喝するような父の声が時代を動かしてしまった。

古い言葉ですが、大正デモクラシーの時代の民度が低かったし、後に続く人材群の薄さです。否、今の現代もその叱責を免れないかもしれません。

イギリスのサッチャー、ドイツのメルケルを挙げることは適切ではないかも知れませんが、日本には女性の首相さえ出てません。

  • 2015.1.7 パリ・シャルリー・エブド襲撃事件
  • 2015.2.14 コペンハーゲン・カフェ銃撃
  • 2015.3.18 チュニジア・バルド国立博物館銃乱射
  • 2015.6.26 チュニジア・観光ビーチ・テロ
  • 2015.11.13 パリ同時多発テロ
  • 2016.3.22 ベルギー・ブリュッセル空港地下鉄テロ
  • 2016.6.17 米オーランドのナイトクラブ銃撃事件
  • 2016.7.1 トルコ・アタチュルク国際空港自爆テロ
  • 2016.7.11 バングラデシュ・ダッカ飲食店襲撃
  • 2016.7.14 ニース・トラック・テロ
  • 2016.7.23 アフガン・自爆テロ
  • 2016.7.22 ドイツ・ミュンヘン商業施設で発砲事件
  • 2016.7.25 ドイツ南部バイエルン・アンスバッハ自爆テロ
  • 2016.7.27 フランス北部キリスト教会襲撃テロ

ヨーロッパでテロが頻発した時期がありました。

これは無差別テロですが、我々を震撼とさせました。

テロは人命軽視の行為です。戦争の時代への予兆に見られる現象です。

テロと大量移民をキッカケに、ヨーロッパは一挙にポピュリズムの時代へと迷走しました。いま世界は自国のことで精一杯になっています。
アメリカ・ファーストは、言い換えれば「自国だけ良ければ」「自分だけ良ければ」なのです。自国に不利なら離脱します。

Donald John Trump

トランプが手掛けたwithdraw(離脱)は、最初TPP(環太平洋連携協定)からの離脱、次いで地球温暖化防止のパリ協定、核開発を停止させたイラン核合意、UNESCO(国連教育科学文化機関)、国連人権理事会(UNHRC)、そしてINF(中距離核戦力廃棄条約)からの離脱です。
次は、国連本体からの離脱かもしれません? 身勝手なトランプは、先ず貿易戦争を始めました。経済制裁は戦争へいざないます。

大衆の情緒的な感情や欲望を煽動するポピュリズムの矛先は、戦争なのです。激情と対立を煽るだけの日本の野党もある意味でポピュリズムです。ポピュリズムはやがて庶民を愚弄し、戦争の時代へと駆り立てる危険な存在です。

民主主義の脅威としてのポピュリズムが広がっています。ひとつ間違えれば戦争になります。今度の世界大戦は核戦争です。
核兵器がひとたび使用され、その応酬が始まってしまえば、壊滅的な結果が生じ、救援活動や対応能力の確立が不可能であるばかりか、その影響は国境を越え、長期にわたるものになることは、もはや疑うことのない事実です。

(完)

最近、体調を崩してしまった。季節の変わり目のせいでもありますが、
「満州事変」を感じ取ったせいかも知れません。
皆さんもご自愛専一になさって下さい!


<追記 2019.01.31>

司馬遼太郎の言い方を借りれば、「日本の軍部というバケモノが、他人の国に満州国という偽帝国をつくったあと、自国に対しても形相を一変させてしまった」(アメリカ素描ベトナム難民の街より)

さすが司馬遼太郎!なかなか上手い言い方をするもんです。

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