読書

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西條奈加の小説

若かった頃の自分の話からはじめる。東京の大学に入ったとき、叔母おばの葛飾かつしかの家に厄介やっかいになった。叔母の家に祖母も一緒に暮らしていた。祖母スマは亀戸かめいどのチャキチャキの江戸っ子であった。岐阜の田舎から出てきた田舎者(自分)にとって、東京は江戸っ子の粋いきな都会まちに映った。その頃、58年も昔(1968年)の葛飾辺りでは、まだ江戸下町の風情が残っていた。朝一番にアサリや豆腐の物売りの声...
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「夏草の賦」を読んで

今年の夏は北海道らしくなく天気が悪い。長雨が続いて肌寒く鬱陶しく、気が滅入るような日々が続いている。外出できないので読書で時間をつぶしている。司馬遼太郎の「夏草の賦ふ」を読んだ。司馬45~46才の若い頃の作品である。土佐の長宗我部元親ちょうそかべ もとちかの生涯を描いた物語である。上巻は元親が四国統一の覇権を握るまでを描き、下巻は秀吉の軍門に下り、衰退していく姿を描いている。土佐の「一領具足いちり...
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豊臣の時代

最近、大河ドラマ「豊臣兄弟!」を面白がって見ている。この時代についてはあまり良く知らない。そこで司馬遼太郎の小説「風神の門」「豊臣家の人々」を読んでみた。 「風神の門」は霧隠才蔵、猿飛佐助など架空の忍者が登場し、時代は豊臣家が滅ぶ大阪の陣の頃、真田幸村に組し、徳川家康の暗殺を企てる忍者が主人公の小説です。徳川家康や真田幸村の時代を舞台に、人知れず忍者として活躍する霧隠才蔵、猿飛佐助も全く架空ですが...
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私の読書のススメ

NHK「ドイツ語講座」講師として有名だった小塩おしお節たかしさんが昨年(2022年)5月17日 91歳で亡くなった。小塩さんは、多くの書物でドイツを紹介してくれた。小塩さんのドイツ紀行を読んでドイツに憧あこれた人は多いと思う。自分もその一人だった。若い時読んだ、小塩さんのドイツ紀行(書名は正確ではない)を書棚にしまっておいたが、それを息子も読んだらしい。今その息子はドイツへ行き、暮らしている。息子...