楽しくなる脳習慣

この記事は3年以上前に投稿された古いものです。

脳科学者といえば、茂木健一郎澤口俊之中野信子などテレビや雑誌で知っていらっしゃる方も多いと思います。
素人にとって脳科学についてはよく解りませんが、最近ではMRI (Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像)の症例やデータの累積によっても進歩しているようです。

MRIの脳画像からご自身の長所や短所などの能力を診断することができるようです。「定年後が楽しくなる脳習慣 (潮新書)」は、脳科学者の加藤俊徳が書いたもので、彼は「脳の学校」や「加藤プラチナクリニック」を運営しています。

定年後のことは「サラリーマン定年後の悲劇」や「サラリーマン定年後の悲劇『終わった人』」で、以前ブログ投稿したように、悲観的なイメージが付きまとっているのですが、この「定年後が楽しくなる脳習慣」は、表題からして楽しそうで、つい手にとってしまいました。

著者:加藤俊徳は、まだ60歳にもならない現役で、定年後や老後を語るには少し早すぎますが、医師(脳科学者)の見方は、傾聴に値します。

人は心の中で「成長したい」と願っているように、脳も同じように「成長したい」と願っているそうです。嫌い、面倒くさい、つまらないなどネガティブな感情は、脳にとって毒です。負の感情で自分を攻撃すれば、雪崩式に脳が劣化していくシステムが存在しているようです。

書き出しから、脳は「成長したい」と願っているといったアグレッシブなところがいいですね。

  1. 思考系
  2. 運動系
  3. 伝達系
  4. 感情系
  5. 聴覚系
  6. 視覚系
  7. 理解系
  8. 記憶系

の8つの脳
番地がある
そうです。

MRI脳画像によって、実際どの部分が弱く、それが表面的な悩みとなっているのが視覚で確認できるようになりました。

脳に焦点を当てた興味深い研究も数多く存在します。例えば祈りを捧げることを習慣にしている人の脳と、祈らない人の脳の中身を見ると、前者ののほうが圧倒的に脳の思考系や理解系に血流が上がっていることが実証されています。

なにかを信じて毎日それを続けることは、人生の後半を迎える50才以降の人に特に勧めたい習慣です。脳の成長のピークは30代といわれ「何もしなければ」そのまま下降線をたどっていきます。
老いていかないためには、自ら行動することが、年を重ねると必要になってくるのです。

このように脳科学者に言われると「やっぱりそうか」と、ついうなずいてしまいます。

何事も自分を信じきれるかどうかが、結果に大きな違いを生みます。自分の選択に不安を抱いたままでは、脳は本来もっているはずの実力を発揮してくれません。

SGI(USA)で使われてるCard

これを思い出してしまいました。

”The Key to Unlocking Your Highest Potential” と同じことを言っています。

悩みとは解決できない問題を解決するために頭の中で右往左往する行為と言い換えることができます。

脳は本来、受動的で楽な回路を好む性質があり、そういった脳の使い方に慣れるとなかなか抜け出すことができません。

怠けては、脳のために良くないのです。テレビばかり見ていてはいけません。読書よりブログってるほうがまだいいですかね。

頭で蓄えた知識を、体でアウトプットさせるひと手間が、知識をよりリアルな体験に変えてくれるのです。

脳は常に刺激を求めていますが、能動的な行動を伴う場合より簡単に手に入る場合のほうが依存しやすくなります。酒や薬物の依存と同様に、ゲームも外からの刺激が簡単に入るため、依存しやすい危険な存在です。

定年になって自由な時間をどう過ごすか?これは重大な問題で、加齢とともに体が重くなり、不精になるから尚更のことです。

だらだらと時間を過ごしたり、やるべき仕事をおろそかにしたりするのは、社会人として問題であるのはもちろん、脳の使い方にとっても非情に不健全であり、脳の成長を妨げる危険な行為です。

一日の予定表を作ることは、はたらく人にとって有効なのは当然ですが、引退をした定年後の生活にも大いに役立てることができます。

定年後は、キョウヨウ(教養) と キョウイク(教育)が大切ですね。即ち、今日用事があるか? 今日行くところがあるか? が大切になるんです。

希望を祈り、人の幸せを願ってみませんか。脳は非常にだまされやすい器官で、本当に思っていなくても、思い続ければだんだんと自分の考えであると勘違いする性質を持っています。勘違いさせてしまえばこっちのもので、あとはポジティブな考えをもち続けることができるのです。

祈りの反対は呪いです。祈りは、希望であり前進に繋がります。呪いは、地獄です。他者を貶め、自分自身をも崩壊させます。

祈りを口に出して言えば、両脳を覚醒させて立派な脳トレになります。口を動かすだけで脳の運動系脳番地は左脳にも右脳にもあり、運動系の中でも口のエリアは大きな役割を占めるため、祈りを声に出しながら周辺の脳も活性化させることができます。
祈りに、目標を立てて、実行する。その流れだけで脳は驚くほど成長し、やがて人生は好転していくはずです。

たとえ天や神の存在が信じられなくても、悪いことをした自分を必ず見ていて、しかもしっかりと記憶している存在がいます。それが自分の脳です。

人生は記憶の積み重ねと言い換えられます。愛にあふれた記憶こそが、誰かを愛するための大切なエネルギーなのです。

家では一切動かなかった人ならば、家事を手伝ってみます。食器を運んだり、皿を洗ったり、ゴミを出したり。どれも難しいことではありませんが、「自分の仕事ではない」「柄じゃない」などと決めつけて遠ざけている人は多くいるはずです。この決めつけこそが脳の成長を阻む最大のネガティブ因子と言えます。やらないと敬遠していると、その部分の脳は手付かずのままとなり、それ以上成長することはありません。

些細なこと、細かなところが大事だというところです。

脳に成長力があり、老化度との交差年齢が高くなれば、たとえ老化しても認知症になるレベルにまで落ちていくことはないのです。そのためには…

人とのかかわりコミュニケーションをとることで、思考系や環情系など、さまざまな脳を動かすことだそうです。

人生は記憶の積み重ねと言い換えられます。人生がソフトウェアだとしたらそれを動かす脳はハードウェアです。このハードウェアの働きを良くするのも悪くするのも、また経験次第であり、脳にとって喜ばしい経験を積み重ねることで、脳機能は向上し、若々しさを保つことができます。

最後に、この3つが大切だと言ってます。その通りだと思います。

    1. 人とのコミュニケーションをとる。
    2. 新しいことにチャレンジする。
    3. 手足を動かす。

脳科学者に言われるまでもなく、実践している人で認知症になった人はいません。楽しくなる脳習慣を身に着けましょう。

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