カメラ沼

カメラ沼への入り口

この記事は3年以上前に投稿された古いものです。

野鳥を撮るデジカメを買ってから、更に、もう少し良いカメラが欲しくなり、一眼ミラーレスについて調べ始めました。それが「カメラ沼」という、ど壺への入り口だったというお話しです。

カメラ沼
カメラ沼から始まるコンパクトなカメラ選び

「カメラ沼」とは、撮影が趣味でなく、カメラに凝ってしまうことを言います。
最初は、どんなカメラを買ったら良いか調べてるうちに、カメラ自体の魅力に取り憑かれ、「カメラ沼」にはまってしまいます。更に「レンズ沼」とういったものもあるようです。

最近は、一眼レフ(Reflex)から、一眼ミラーレス(Mirrorless)が人気になって、カメラ業界も大きく変化しました。一眼ミラーレスの一番良いところはコンパクトにできるところです。

ここ一、二年はSony、Nikon、Canon共に、イメージセンサーが35㍉のフルサイズを売り物にしていて、いまや猫も杓子もフルサイズ・ミラーレスが大はやりです。だがフルサイズだと、レンズは大きいまま、小さくすることはできません。マイクロ・フォーサーズ(m4/3)なら、ボデーもレンズもコンパクトにできます。
これが一眼ミラーレスの本筋なのではないかと思っています。

さて、一眼ミラーレスの先陣を切ったのは、意外やPnasonicなのであります。2008年10月、世界ではじめて、LUMIX DMC-G1が発売され、ミラーレス一眼はそこから始まりました。その後、m4/3を共同開発したオリンパスからも発売され、サムスン、ソニー各社が後に続き、ミラーレス一眼の新時代が拓かれました。

E-M5 Mark IIに付く超大型高精細EVF

一眼ミラーレスは電子ビューファインダー(EVF)が必須です。それ故に、光学から電子メーカーへシフトしたと言えるかも知れません。
自動車業界も、内燃機関駆動から電気駆動へシフトしています。業界も産業構造も、新しい時代を迎えて、いま混沌としています。カメラも光学機器だった旧来の業界地図が塗り替えられようとしています。

アプライアンス 山形工場

先鋒を切った Panasonic LUMIX は、実はレンズメーカーとしての技術をつちかっていました。CDプレーヤーのピックアップ・レンズを自社開発し、月4000万個も作っていたんだそうです。
Panasonicは、カメラ業界に進出するに当たり、LEICAと技術提携し、国内山形工場に LEICA レンズを生産する拠点をつくりました。
旧来の光学メーカー(Nikon、Canonなど)は焦ったでしょうね。対抗策としてフルサイズミラーレスを出し巻き返しに必死になっているのです。そして、Sonyはフルサイズ一眼ミラーレスで成功しています。

ここはアマチュアとして選ぶなら、m4/3のカメラに限ると思っています。アマチュアにとってm4/3の画質で十分だからです。
プロカメラマンなら最高級を狙って、フルサイズが必要でしょうが、アマチュアならカメラもレンズもコンパクトで、扱いやすい方が便利なのです。アマチュアの眼には4500万画素と2000万画素の見分けはPrintしない限り分かりません。
センサー光量を多くすることで得られる被写界深度も、レンズ特性ほどではありません。画素にこだわるプロは別としてフルサイズ・ミラーレスに、宣伝・広告に言われるほどの魅力は有りません。

ただ困ったことに、m4/3メーカーはオリンパス(Olympus)とパナソニック(LUMIX)2社しかないことです。もっと競合が現れてほしいところですが残念です。でも2社のレンズマウントは共通なので、LUMIXレンズをOlympus機に付けられ、その逆にOlympusレンズをLUMIX機にも取り付けるごとができます。

LEICAを手に持つ鉄道写真家:中井精也

先日、発売前のLUMIX G99を手に取って見たくなり、オープンしたばかりの銀座のLUMIXショウルームへ足を運びました。

LUMIXショウルームのむかいに、LEICA銀座店があります。勇気を出して入ってみました。LEICAの高級感・高価格に驚きド肝を抜かれてしまいました。

その昔「ライカ1台で家が買える」とまで言われたそうです。今も百万円台のカメラがショーウィンドゥにズラリと並んでいます。これぞプロの写真家が持つカメラです。あの有名な中井精也さんもLEICAで写真を撮っています。

話を戻します。OlympusかLUMIXか迷い、ショールームやレヴューブログを見てるうちに少しずつ特徴が分かりかけてきました。カメラ本体は、EVF画像、オートフォーカス(AF)、手振れ補正、シャッター機能など、速さで差別化しています。
レンズは焦点距離、収差、F値などで、究極ボケ味です。ボケは英語でもBokehといいます。LEICAの価値はボケ味だそうです。

LUMIXのLEICAレンズが気になります。LEICAそのものではなくパナソニック山形工場で生産するLEICAレンズですが、それでも憧れのLEICA銘レンズです。

これからカメラを趣味にしたいあなたへキットレンズを卒業して2万円台から始める“次”のレンズ

LEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4 II ASPH. ブラック H-XA025

を読んで単焦点レンズが欲しくなり、さらに単焦点レンズもPanasonic LEICA SUMMILUX直接対決!大ズミVS小ズミ!マイクロフォーサーズの2つの単焦点パナライカ25mm F1.4を比較した違い・おすすめポイントをレビューを読んで小ズミ(小さなズミルックス)に興味を持ちました。

カメラを買う前から「カメラ沼」にはまり「レンズ沼」にはまってしまいました。LEICAレンズは「とろけるようなボケ味」が良いと書いてあります。「色乗りとキレが良く、艶やかなライカ・クオリティ」と表現され、聞くだけでその気にさせます。

しかし、カメラもレンズも、価格との相談で折り合いをつけなくてはなりません。あれこれ迷っているのも趣味のうちです。迷っている間は、おカネもかかりませんしね。
今年10月消費税が上がる前まで、悩み続けているかも知れません。結局どんなカメラを買うのでしょう?まだ分かりません。

 

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