カメラ沼

カメラ沼への入り口(その2)

この記事は3年以上前に投稿された古いものです。

どんなカメラを買おうか?まだ迷っています。なので少し真面目に勉強を始めました。デジカメはアナログ(レンズ)とデジタル(カメラ・ボディー)のハイブリッド商品です。そして、カメラの画像を左右する要素は、画像素子+画像エンジン なのだそうです。

いいカメラとは画質がいいカメラのことです。その画質とは画素数だと履き違えていました。勉強してみると、これが簡単なものではないことが分かりました。デジカメだからといって画素数が多い≠画質が良いにはならないのであります。

画像素子は、例えばて言えば、障子のようなものです。受光部が障子紙で、配線(転送ゲート)が障子のさんのような物です。
受光素子を細かくすれば、障子の桟の比率が多くなり、受光量が減って、感度が落ちます。

受光素子は凹なので、斜めから光は障子の桟があって、うまく受光できません。だから障子(画像素子)の四隅が問題になります。

画像素子のダイナミックレンジを、どう確保するかが鍵になります。CCD > CMOS >スーパーCCDハニカム >Live MOSS 、FOVEON 、裏面照射型CMOSS、Memory内蔵積層型CMOSSなどセンサー技術は飛躍的に進歩しました。
でも障子の桟をなくすような技術革新はまだありません。転送ゲートや画像エンジンでの改良・工夫がなされてきました。

センサーからの電気信号を、最適化/高速処理するのが画像エンジンで、これが良い画質にできるか決定的な役割を果たします。したがって撮像素子と画像エンジンはセットで開発されてます。

画質を左右するデジタル処理部の画像エンジンは、各メーカーの独自技術です。特許で守られている内容です。いかにカメラ・マニアでも、この専門の技術力を評価することは到底できません。

デジタル技術のオールインワンとしてのカメラは、その真の技術力の評価を難しくしています。そうは言っても従来の光学メーカー(CanonNikonOlumpusRicho_Pentax)より、電子メーカー(SonyPanasonic_LUMIX)の方が、画像素子(センサー)の開発、画像エンジンの回路設計、ファームウェア開発など、技術蓄積に「一日の長があり」と考えて不思議ではありません。

Sonyは、EXMOR(裏面照射型CMOSS)+Bionz(エンジン)です。Panasonic LUMIXは、LiveMOS(νMaicovicon)+ビーナスです。画像素子画像エンジンの開発は、レンズなどとは比較にならないほどの投資が必要と聞きます。
今や、斜陽産業とまで言われるカメラ市場に、敢えて新規参入したSonyPnasonic LUMIXが面白そうに見えるのです。

マイクロ・フォーサーズ
クッリクでm4/3サイトへ移行

さて、一眼ミラーレスの先鞭を切ったPanasonic_LUMIXと、Olumpus は、システム全体として、最善なものにするためにフォーサーズ・システム規格を考え出しました。

過去のカメラやレンズ資産にとらわれず、デジタルシステムを最適化したカメラシステムを考えようとしたのが、マイクロ・フォーサーズ規格(m4/3)です。

そして、画像素子(イメージセンサー)にフォーサーズを採用し、更に、小型のマイクロ・フォーサーズを採用しました。

この規格に、KodakSIGMA、FUJIFILM COSINAKenkoの各社が賛同し、最近では Sharpも加わりました。

これまで、一眼レフ主力だった、CanonNikonRico_Pentaxの各社にとっては、一眼ミラーレスでは後追参入となり、m4/3に賛同しませんでした。

そしてSonyを筆頭とした、フルサイズ・ミラーレスに傾倒しました。画像素子(イメージセンサー)を大きくするメリットは画素数ではなく「ボケの大きさ(※正確にはセンサーサイズとボケ量はイコールではありません)や、高感度耐性の高さ」であることに間違いありません。ここをマニア向けにアピールしてきました。画質の良さではなくボケと暗所性能をシッカリ訴求したのです。
その結果、過去のカメラ・レンズ資産にこだわるマニア・ユーザーを取り込むことに、成功したという訳です。

m4/3を採用したメーカーは「レンズを含めたシステム全体の携帯性」など、デジタル新時代をセールスポイントとしましたが、マニア・ユーザーの「センサーサイズ論争」を生むに終わりました。

市場が低迷しているカメラ業界ですが、内容的にはコンデジ(Compact Digital)がスマホに代わったことによるのです。

スマホに搭載されたカメラ市場は爆発的に成長しています。

スマホのカメラ市場の成長と共に、スマホ・カメラの性能は飛躍的に良くなりました。それは想像以上です。

いま注目されている HUAWEI P30 Proは、広角約4000万画素(F1.6) / 超広角約2000万画素(F2.2)/望遠約800万画素(F3.4) のレンズを積んでます。
そして、そのレンズが実はLEICAだというからビックリ!

こうなるとスナップやポートレート写真はスマホカメラが主役になってきます。

一眼ミラーレスとして、m4/3規格をデファクトスタンダードとする夢は遠のき、超望遠やマクロなどのマニア・ユーザーに限られて行くでしょう。

市場が小さくなると、メーカーは開発投資が出来なくなります。デジカメのなかで、早くも一眼レフが消えたように、一眼ミラーレスも市場が拡大しないと、将来が危ぶまれます。

総合的な書籍

デジカメ、これほど面白い玩具おもちゃはありません。カメラに関する、書籍や雑誌、ブログなど情報は溢れています。カメラ沼に嵌まるとキリがありません。カメラを買う前からカメラ沼です。

カメラ雑誌の代表

やれオートフォーカス(AF)がどうだの、手ぶれ補正がどうだの、液晶モニター、EVF(Electrical View Finder)、シャッター、メモリー、4K動画、WiFiやBlue toothだの、キリがありません。

Youtubeなどに、デジカメのレビューや撮影感想が載っています。なかには購入カメラの開封動画など無邪気なものまであります。これぞ「カメラ沼」の住人たちです。

カメラを買ったら、次は「レンズ沼」かもしれません。アナログのレンズに関しては、昔からマニアが多いですからね。

 

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