老年の自立

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数学者・森毅の発言・格言・名言集[関数区間の解析]というのが有った。

数学者というより、自ら「老人フリーター」や「言論芸能人」と称し、エッセイストとして名が通っています。 2010年82才で亡くなられました。

老年の自立っていうのは、今まで世界は会社とかそういう共同体。いわば会社の一員ですよ。
60過ぎたら基本的に自由人です。だから会社人から自由人にどう移行するかっていうのが問題やね。
昔のOB集めてゴルフ行ったりするっていうのは、あれは会社離れを遅らすからね。むしろ巧く自由人に離陸するにはどうしたらいいのか考える方がずっといいと思う。

森毅先生のユニークな考え方に共鳴する人も多いと思う。人生三回説というのが有りまして… まったく違った生き方を3回くらいやらないと損だよと云う訳です。

モリパパはね、学生までを第1回の人生。就職して退職するまでを第2回目の人生。そして退職してからを第3回目の人生としたんですよ。
第1回目の人生は成長曲線でS字カーブそのものですが、第3回目のそれは減衰曲線です。ここが大きく違うんですよね。 第3回の人生は、自由人で良いように思うかも知れんが、減衰曲線だということをちゃんと認識しておかんといかんですね。
減衰曲線というけど、これが曲線ではないんですね。階段を下りるように体力がガクンガクンと落ちてくるんですよね。
ところが知能的には減衰しない。うまくすれば成長さえするんですよね。 それも、開き直ってるところがあって…

定年になってから始めたら、どんなに下手でも平気です。もうモノにせんでもええんですよ。どうせ先がそんなに長くないんだから。

ということになるんですよね。 気楽なんですわ。だから面白いこと見つけてら徹底的にやればいい。それが第3回目の人生なんですよね。
ついでながら、もう一つ付け加えるなら、面白いことは知能的にドンドン成長できるので、将来こんなことやりたいとか、希望が出てくるんですね。まるで若かった10代,20代の気持ちと何ら変わらないんです。 本当に面白いこと見つけたら、若くなっちゃうんです。不思議でしょ?