この記事は3年以上前に投稿された古いものです。
看る力(アガワ流介護入門)という本を斜め読みしました。最近はこんな本がいっぱいあり、将に高齢社会の産物のような様相であります。
作家,エッセイスト,キャスター;阿川佐和子(66才)と医師;大塚宣夫(77才)の対談です。目次を見れば何を書いてるか分かってしまうほどの書籍ですが興味の有る方は、どうぞ!
Ⅰ看る力・家族編
- 好物はノドにつまらない
- 医療より介護、介護より生活
- 赤ちゃん言葉は使わない
- バカにしない、怒らない、とがめない
- 介護は長期戦と心得よ
- 後ろめたさをもつ
- イライラしたら笑っちゃおう
- 介護にトラブルはつきもの
- 認知症でも一人暮らしを
- 孤独死の何が悪い
- 施設に預けるのは親不孝ではない
- 愛情だけではうまくいかない
- 必要とされる状況をつくる
- 認知症の早期診断は家族のため
- 介護される立場で考える
- 名医の条件
Ⅱ看る力・夫婦編
- 認知症の診察は夫婦一緒に
- 定年後の夫は新入社員と思え
- 一人暮らしのススメ
- 夫源病にご用心
- 恋は長寿の万能薬
- 名刺をつくる
Ⅲ看られる覚悟ーあなたが高齢者になったら
- 七十五歳が節目
- 老人に過労死なし
- なぜ老人はいつも不機嫌なのか
- 不良老人になろう
- 老後の沙汰こそ金次第
- 家族こそ介護費用を払う
- 自分が望む最期は手に入るのか
- そこで働く人を見て施設を選ぶ
…とこんなものです。まったく老人研究みたいなエッセイを書き連ねて本にしたようなものです。
最期の「看られる覚悟ーあなたが高齢者になったら」の章が面白い。他人事ではない高齢者「我が身にまさか、こんなことが起きるとは」といった節目が七十五歳だそうです。
一緒に暮らしているオフクロの口癖は、「年をとるとは、こういうことかね」です。アラナイ(90歳)をこしても年をとってみないとわからないことばかりのようです。
オフクロから教えられることは多い一緒に暮らして良かったと思ってしまいます。最期まで付き合って、自分の老後の人生の参考にしようと思っています。
また、大塚医師が言うように「元気なうちは将来を慮り、不安に駆られて施設に入ることは絶対に避けるべきです。」というのは、さすが高齢者を多く看てきた医師だけのことはあります。
元気なうちに施設を見て回り、ここならといった最後の施設を決めておくくらいで良いのでしょう。最期も自分で決めなきゃね。
更に、あとがきに「だいたい風呂に入って死ぬ人は年に2万人近くもいるのに、風呂に入らないのが原因で死んだ人は訊いたことがない」なんて一理ありますよね。75歳を超えた医師の話しは、訊いておくべきところがありますよね。