松前と江刺の旅

桜の季節を選んで道南を1泊2日で回った。JR特急北斗で新函館北斗まで行き、駅前でレンタカーを借りて先ず松前城を目指した。

途中、知内で新幹線が津軽トンネルから出てくるところを見たり、福島町では横綱千代の富士の像を見て、更に北海道最南端の白神岬に立ち寄ってやっと、松前に着いた。

新函館北斗から距離にして94Km、車で約2時間の走行距離でした。

意外に遠かった。道南と言えども、北海道は広いことを実感した。

道の駅からみた松前城の遠景

江戸時代、蝦夷地・北海道には松前城しか城はなかった。小さな城である。

北前船は、津軽海峡を渡って最初着いたのが、この松前だった。まるでやぐらのような小さな城である。今では、桜の名所になっている。城の脇にソメイヨシノが満開だった。近づいて何枚か写真に収めた。

ソメイヨシノと松前城
松前城とソメイヨシノ

松前から江刺をまわって新函館北斗駅へ帰ることにした。交通量は少なかったが、遠かったので江刺についた頃は夕刻だった。
えさし海の駅「開陽丸」の記念館の閉館に間に合った。

来て、見るものである。 開陽丸がこんなに大きいとは思わなかった。幕末、幕府が威信をかけてオランダに造船させた戦艦である。その威容に驚いた。

彼の榎本武揚がこの戦艦を奪略して、品川沖から箱館を経て松前まで航行してきた。その気持ちがわかるような気がした。

戊辰ぼしんの役は開陽丸とともに終わった。当時世界で最新鋭の巨艦だった開陽丸がまるで自滅するかのように歴史から消えていった。この江刺で座礁して沈没した。歴史の終焉はあっけなく終った。