中性脂肪を減らしてダイエット

この記事は3年以上前に投稿された古いものです。

医師から忠告を受けました。「中性脂肪が高いので、今のうちに食事に気につけて炭水化物を摂らないようにしてください。」と
それが発端となって、ダイエットに挑戦したという話です。

まず、指摘受けた中性脂肪は、基準値30~149 mg/dlに対して、229 mg/dlもありました。コレステロールは服薬のおかげで基準内で合格。でも中性脂肪を減らさないとダメだと言われました。

体内に取り込んだ炭水化物はエネルギーが余ってると、いったん肝臓の中性脂肪として合成貯蔵され、更に多いと皮下脂肪として蓄積されるそうです。
中性脂肪が増え過ぎれば、脂肪肝になります。中性脂肪はコレステロールの素でコレステロールは高血圧の素です。

医師から具体的に食事指導されてしまいました。食事で食べてはいけないものは炭水化物で、以下の通りです。
ごはん、パン、うどん、そば、ラーメン、パスタ、ピザ、いも、とうもろこし、スィーツ、果物、日本酒、ビール

確かにこれらは炭水化物です。しかし、こうなると食べられる物が殆ど無くなってしまいます。では食べていいものはというと…
肉、魚、卵、チーズ、バター、マヨネーズ、野菜、大豆、ナッツ、アボガド、ウィスキー、焼酎

要するに「オカズだけ食べなさい」といった指導内容でした。

酒については以前、「お酒って太るの?!」と調べたことがあります。

結論はお酒で太ります。でも、医師からウィスキー、焼酎は制限されませんでした。(これはお情けで、救われました)

以前、メタボで食事指導を受けたことがありました。しかし、そんなことで安々とダイエットができるものではありません。

だが今回は中性脂肪を下げる決意をしました (歳をとったせいでしょうかね)。 食事メニューは炭水化物ゼロをほぼ2ヶ月、ごはんを絶ちました。

キューピーの豆サラダ

ごはんの代わりに、マヨネーズをたっぷりの豆サラダが主食になりました。
これが朝食昼食メニューになりました。
夕食は卵たっぷりの納豆、豆腐などで、ごはんは一切食べません。ハンバーグやとんかつなど肉はOK、刺身や煮つけ、焼き魚もOK。そして晩酌は焼酎になりました。

まず、変化が現れたのはトフン(兎糞)です。少々便秘気味になって、便秘の時期を過ぎる頃から体重が僅かに減りはじめました。
さすがごはんが恋しくなって寿司を少し食べましたが、頑張って2ヶ月。体重が増減しながら次第に減りはじめました。

2ヶ月で73Kgから70.5Kgへ▲2.5Kgの減量に成功。このころベルトの穴も2段階縮まり▲5cm、さてさて中性脂肪は血液監査の結果、131mg/dl (基準値30~149 mg/dl)になり正常値でした。

ダイエットにも成功! 何より食べすぎ感が分かるようになってきました。これまで不用意に食べすぎていたことを反省。

分子生物学者 福岡伸一

分子生物学者の福岡伸一が書いた「ダイエットの科学(「動的平衡」に収録のエッセー)」を読みました。

世界でもっとも小さな島ランゲルハンス島(islets of Langerhans)から物語が始まります。そう、膵臓の内部にある島で内分泌を営む細胞群のことであります。

この島からでるインスリンが、肥満に大きく関係しているというのであります。

血中に糖(ブドウ糖)が多くなると膵臓内からインスリンが出されて血中糖度が下がります。インスリンはブドウ糖を血液から肝臓細胞へ移し、細胞内に中性脂肪として貯蔵します。

血中糖度を下げるインスリンは、脂肪を蓄える役割を担っているのです。

人類の祖先は、700万年前よりずっとこの方、飢餓との戦いでした。だからヒトのDNAには、食えるときに食ってエネルギーを蓄える仕組みが備わってきたのです。しかし現代は飽食の時代です人類史上こんな歴史は始まって以来のことだと、言うのです。

血中糖度が上昇すると、すぐさま糖分を固定するためインスリンが働きます。血中糖度を上げなければ糖分を固定する働きはなくなります。だから、チョビチョビ食べて血中糖度を上昇させないようにすることが大切になって来るんだそうです。

お腹が空いたらチョビ食いでごまかし、大食いして、炭水化物で血中糖度を上昇させないことが大切なのだそうです。

ひとつ面白いのは、タンパク質や脂肪は中性脂肪にならないのだそうです。炭水化物だけが中性脂肪、脂肪になるのだそうです。タンパク質や脂肪の摂取はダイエットに関係ないんだそうです。

中性脂肪を減らすこととダイエットは同じことです。食べすぎ感が分かってくると食事の管理ができて、太らなくなるようです。
飽食の時代の我々は、自分自身でコントロールしなければならないという訳なのです。

太った人は、なにがしかの病を蓄えることとなります。若いときと違い、高齢者は激しい運動ができませんから、食事で管理すること必須です。これも「さぁ、老後に備えよう!」の一つです。

太って平気なそこのヒト!あなたですよ!気をつけて。