大ちゃんが2年半ぶりに帰省(帰国)した。実は帰国の目的はミオちゃんとの結婚だったが、帰国するまで、目的を言わなかった。
3月1日帰国し、その翌々日ミオちゃんと夕食を共にしながら、婚姻届をそっと出してきた。署名捺印して欲しいと言ってきた。案の定だった。こっちも準備してあった祝儀袋をそっと出した。
3月7日、両家族の顔合わせを六本木ヒルズの料亭で行なった。
二人で全て段取りして、何とも意地らしいものだったが、それに従った。そして3月9日に婚姻届をだした。「長男結婚、親の使命終へたる安堵感」といったところである。
大ちゃんもミオちゃんも日本人気質でよかった。長くドイツに住んでても、気質は変わらない。こちらにとって気持ちを察し、気持ちが分かり、通じることは有り難いもの。
それにしてもよく飲みよく食う。はしゃいでお気楽なところは今も変わらない。少しは大人らしく責任感が出てきただろうか?
生物的な世代交番、世俗的な肩の荷を下ろした感触だ。大ちゃんに付き合って、飲み過ぎた。少々肝臓が疲れている。
安売りチケットで来日帰省したのだが、帰路はコロナ災禍の真っ只中で予定のフライト(ポーランド航空LOT)は欠航となった。
結局、チケットを新規購入し、19日(木)ANAのNH209便で成田からデュッセルドルフへ飛んだ。10:55定刻で出発し、日本時間で23:05頃(現地時間15:05着)に現地到着。Lineで入国できたと知らせてきた。
チケット代の援助20万は少々痛かった。最後の親ばかと諦める。大ちゃんにオフクロ亡き後のことを相談しておいた。
イイ君に駒場の家に住んでもらって北海道へ移住する。イイ君が若干残された家の借金と諸経費を払ってくらるなら、そのまま住んでもらい、俺は北海道でひとり暮らしをする。イイ君にその気が無いならこの家を売却する。
こんなことを言うのも、ドイツに行ってしまえば意思疎通できなくなるからのこと。しかし大ちゃんは関心を持たなかった。
全ての関心は、結婚しこれからドイツでの生活に向いていた。さもあらんと思うばかり。