東京の鎮守の森 ”明治神宮”

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東京にも鎮守の森があります。それは明治神宮です。

モリパパの家から自転車で10分。鎮守の森だと思って観てみると、確かに高木にスダジイ、クスノキ、シラカシ、タブノキがあり、中低木にアオキ、ヒサカキ、シュロなどが植わっていました。

明治神宮の西参道の林内
西参道の林内(2014/7/18撮影)

明治神宮は天然林では有りません。明治天皇が崩御(1912年)した後、1915年(大正4年)に創建されたものです。

元々は森がない荒地であった。そのため、神社設営のために人工林を作ることが必要となり、造園に関する一流の学者らが集められた。
(中略)
こうして集められた明治神宮造営局の技師らは1921年(大正10年)に「明治神宮御境内 林苑計画」を作成。
現在の生態学でいう植生遷移(サクセッション)という概念がこのとき構想され、林苑計画に応用された。
当初、多様な樹種を多層に植栽することで、年月を経て、およそ100年後には広葉樹を中心とした極相林(クライマックス)に到達するという、手入れや施肥など皆無で永遠の森が形成されることを科学的に予測され実行された。
いわば、これが造園科学的な植栽計画の嚆矢であって、日本における近代造園学の創始とされている。なお、植林事業そのものは1915年(大正4年)には開始されている。Wikipedia 明治神宮

ということで、植林されてから100年後の今日、果たして、実に見事な極相林が出来上がっています。

明治神宮は、明治天皇陵と言った方がいい。現代版の古墳といったところでしょうか?
この森は植生学的(Vegetaionskunde)に素晴らしい極相林なんだけど、林内は不気味のほど暗く、ジメジメしていてモリパパは正直好きにはなれませんがね…

東京の潜在自然植生である明治神宮の極相林は、それが人工的に作られたものであっても、東京大空襲(1945年3月10日)の大火にも消失せずに残りました。

宮脇先生が言うように、潜在自然植生は本当に災害に強いのかも知れません。

参考資料:日本人が作った自然の森

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