ICANのノーベル平和賞受賞に思う。

核兵器禁止条約を推進してきたICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)のノーベル平和賞受賞が決まって、停滞していた核廃絶の運動が少し前進したようで嬉しい。

ベアトリス・フィン事務局長

2017年10月7日、ICANのノーベル平和賞受賞の発表は、報道を賑わせました。東京新聞(2017.10.7)の記事に掲載された、ICANのベアトリス・フィーンBeatrice Fihn事務局長の談話が、いいですね。

戦後72年間、核が起爆しなかったのは幸運以外の何物でもありません。しかし、運はやがて尽きるものです。私たちは、核保有国のリーダーが現実を直視するのを、⾸を⻑くして待つのではなく、他の道があることを、彼らに⽰さなくてはなりません。核兵器禁⽌条約は、その道を開く最初のステップとなるものです。

最初のステップに、NGOの活動が評価され、核兵器禁止条約となったことに声援を送ります。そしてノーベル賞おめでとう。
愈々、12月10日ノルウェーの首都オスロで授賞式が行われます。被爆者で作る団体の日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)田中熙巳てるみ 代表委員と藤森俊希事務局次長の2人が出席者に選ばれました。

11月1日付けの聖教新聞の第1面に、特別企画として「ノーベル平和賞受賞のICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン) ベアトリス・フィン事務局長に聞く」が掲載され、取材に応じ次のように語ってます。

この条約が持つ⼒は、核保有国の参加に依存するものではありませんでした。むしろ、核保有国とその同盟国が条約成⽴を阻んでくることを⼗分に認識した上で、彼らの⽀持を待ってはいられないとの判断でつくられたものです。

SGIは、私たちICANにとって最も古く、⼀貫したサポーターの⼀つです。核兵器の禁⽌と廃絶を⽬指す戦いにおいて、計り知れないほど重要な役割を担ってきました。

既に紹介したように、核兵器禁止条約署名式にSGI代表が出席しました。SGI(創価学会インターナショナル)はICANの活動と共に、核兵器禁止を押し進めてきました。

核の抑止力を信ずる政府は、アメリカの核の傘下にあることを理由に、なんと!日本は核兵器禁止条約に反対したのです。
そんな中で、IDNに池田先生が寄稿し、その本質を訴えました。

本質は、核保有国と非核保有国との対立にあるのではなく、『核兵器の脅威』と『人類の生存の権利』の対立にこそあるのだ。

SGIは、仏法の人間尊厳の視点から、以前より核兵器の禁止を訴えてきました。署名運動、展示会の開催などを通し、核兵器廃絶の活動を展開してきました。
もちろんSGIは、ICANなどのNGO活動も支持し、参加してきました。今後も活動を継続してもらいたいし、支援を惜しみません。期待しています。

こうしSGIの活動は、宗教的な信念から発した活動です。またそうでなければ、拡大も継続もできません。更に核廃絶の活動は、創価学会第2代会長 戸田城聖先生の遺命でもあります。この原点「原水爆禁止宣言」を忘れまじ、と思うゆえです。

1957年(S32) 9月8日横浜 三ツ沢の競技場で、戸田先生は「原水爆禁止宣言」を発表しました。

核兵器は“絶対悪”であるとの思想を全世界に広めゆくことを、「遺訓の第一」として後継の青年に託しました。

この遺訓が、SGIの原点にあります。全世界の平和を守り抜く決意があります。