トランプ政権誕生を前にして

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トランプ政権誕生を前にして、新聞でもテレビでも次期トランプ政権のニュースが日増しに増えてきました。
そんな中で、公明新聞のコラム「北斗七星」の記事は注目です。

ポピュリズムという泥酔者が、デモクラシーの上品なディナー・パーティーに現れて、みな困った顔をしながら内心うなずくようなもんだとは、面白い例えです。
コラムが紹介する通り、「民主主義はできあがった仕組みによってではなく、その理念や価値観を理解し、大切にする人々によって守られ機能する」のでしょう。これは至言です。

また、北海道大学公共政策大学院教授の鈴木一人教授は、最近こんな解説をしています。

ポスト・トゥルース(Post-truth脱真実)の時代にどう対処すれば良いのか、読み手の側に読み取る力(リテラシー)があるか、問われる時代になった。
Web の世界では、真偽よりPV(Page View)だ。内容より受けるかどうかが優先されるようになってしまった。
これには、FaceBookなどで「偽」フェイクと認定して、拡散を防ぐ形で物理的に対応していくしかないでしょう。
しかしトランプがCNNテレビをフェイクニュース(偽ニュース)と言うようになると、誰を止めればいいのかという問題になってくる今は事実よりも価値観の問題になっているため、対処のしようがない。

かつて民主党に政権を託し、出来もしないマニフェストだったことにガッカリした人は多かったと思います。

今回も、半数の人はトランプを選び、半数の人はトランプに反対していますが、さいは投げられてしまいました。今後の4年間で、なにが起こるのでしょう。
ひょっとすると「人智及ばざるところ」ような事件が、まず起こるやも知れません。

ともあれ、トランプは今日1月20日就任式を迎えます。