グローバリズムと民主主義の赤字

グローバリズム(globalism)と、インターナショナリズム(internationarism)とは違います。グローバリズムにはそもそも国境そのものがありません。
経済は不安定化し、格差は拡大し、貧困は固定化し、危機はグローバル化し、民主主義さえ脅かされる。

全体主義とは、ナチスのファシズムであり、日本の国体軍国主義であり、ソ連のスターリニズムです。
この現象は運動・体制・社会現象であり、その起因するところは、社会的な欲情、即ち嫉妬、貪欲、恐怖という、深いところに根ざしたものであります。

2007年サブプライム、2008年リ-マンショクと、我々は嫌っと言うほどグローバリズムを味わった。

企業利益に対する共通税のような国際課税なんかで、簡単に解決するようなことではない。まして、国際課税によって新しい時代が来るような錯覚を抱いてもいけません。
金融取引税(トービン税 Tobin Tax)も同じです。簡単に同意は得られないでしょう。
そこ行くと、関税はすべての国の同意を必要としないから、導入しやすく、当面の対応策としては良い方法だといえます。

自由化主義者の手によって、TPP は当然の如く時代が求めるような言い方がなされてしまっている。
最後に残された関税さえも撤廃しようと言うのだから、グローバリズムは手に負えなくなってきてしまった。

世界経済の政治的トリレンマ ~グローバリズムと国内政治の対立~
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ヨーロッパでは、グローバリズムによって、未だにギリシャ問題で苦悩を続けています。
ユーロの単一通貨になって、資本は通貨では儲からなくなり、国債へ目を向けました。国債を買い漁り叩き売りながら、資本増殖を追求しました。 そして一国の経済さえも危機へおとしめたんです。

ますます格差は拡大し、貧困は固定化し、危機はグローバル化し、民主主義さえ脅かされる。民主主義の赤字が進みます。

21世紀に入って、自由貿易協定グローバル・ガバナンス世界の一体化 がキーワードになってきました。

hannah arendt
hannah arendt

人生、遅蒔きながら、近年の変な時代兆候について、勉強を始めようと思っています。
つまりハンナアーレント(Hannah Arendt)の言う「悪の陳腐さ」「悪の凡庸さ」を鋭く見抜く、その自律的な思考をもって考えてみたいと思っているからです。

 

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