北海道の魅力は開拓史 お米とワイン

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お米の開拓史、そしていま日本一

中山 久藏

不毛の原野をわずか130年の短期間で一国にも匹敵する素晴らしい大地に造りあげた北海道。ここには不屈の魂の北海道の開拓史があります。

日本が2千年かかつて創りあげてきた農業の歴史を、わずか百年そこそこで駆け抜けました。世界的にも例がない開拓史でしょう。

今では、米の生産量は秋田,新潟を抜いて日本一となりました(2013年)。
水田も牧草地も、世界に誇るべき美しい田園風景を生み出しました。

ここ数年、「おいしくなってきた」と話題になっている北海道米

今、道産米は「やっかいどう米」ではなくブランド化しました。

Wineの開拓史、そしていま日本一
1960年池田町ブドウ愛好会。当時の町長:丸谷金保の発案
丸谷金保町長の発案で池田町ブドウ愛好会が発足した(1960年)

池田町が本格的にワイン造りに挑み始めた約50年前は、寒さに強い品種の選抜・育種、栽培方法の改良も大変な苦労だったようですが。更に池田町営事業としてドイツ派遣、レストラン十勝の開店など、大変な苦労をされて今があります。

道産ワインは、多くの人々の苦労が実を結び、国産のワインの中でも大きな位置を占めるようなってきました。その最大の理由は導入に成功した多彩な欧州系のブドウ品種の種類と生産量です。
ワイン専用品種の生産量ではいつの間にか国内最大になっていたのです。このことが多くの人の注目を集め、それまで10社程度であったワイナリーの数は今世紀に入る頃から急速に増え始め、現在20社を超えて、今年度中には25社ほどになろうとしています。

著名なワインライターやソムリエからも非常に高い評価を受けています。小規模のワイナリーでは、製品を市場に出すと、あっという間に売り切れてしまうこともあります。
さらに飲食業界で、道産の新鮮な食材を用いた欧風料理や、生産者が100軒を超えたと言われる道産チーズ等と道産ワインをマッチングさせる企画が増え、道産ワインに多くの方々の注目が集まってきています。

産業の集積が一定の水準を超えると、それまでとはけた違いに集積度が高まることがあります。これからが楽しみです。

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