ゲノム編集

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遺伝子組み換えというのは聞いていたが、更に先を行って「ゲノム編集」だそうだ。科学は猛烈に進歩している。想像を超えた領域で、何が起き、何が行われているのか恐ろしくなります。

学生時代、遺伝子の保存、即ちありとあらゆる遺伝子を保存しておこうと、役に立ちそうもない生物(植物)を保存しようと提唱した遺伝(育種)学の先生がいた。
簡単な話、なんでもかんでも種子を保存することを提唱していただけのことだが、僕らの学生時代は呑気で良かった。

最近、新たに開発されたCRISPR-Cas9
(クリスパー・キャス9)という遺伝子編集技術によって、これまでにない精度で生物のゲノムを改変できるようになったそうです。
操作が簡単で費用も少ないそうだ。そして今もなおCRISPR-Cas9の技術改良が続けられています。2012年初めて論文発表され、僅か4年ですが、本格的な応用が始まっています。
初代のジンクフィンガーヌクレアーゼ (Zinc Finger Nucleases, ZFNs)に比べ格段に編集精度が上がってきているそうです。でも素人には難解で、本当のところ殆ど解らないのです。

試験管内(in vitro)で理論研究しているうちは良いが、ゲノム編集は基本的に生体(in vivo)での実験でしょ! 大丈夫なの?

原爆」を開発したときも「こんなことで出来る」と思って作ってしまった。後になって「大変なことをしてしまった」「やらなきゃよかった」と猛省したんです。

むやみに怖がってもいけませんが、1~2ヶ月で生体(in vivo)でやるゲノム編集は怖い。もうDNA修復では追いつけません。
素晴らしい医薬品がつくれると思っていたら、人類の脅威となるような微生物に、いつの間にか世界中が侵されていた。なんてことが起こらないとも限りません。

専門家に任せておけない、重要な科学技術を、庶民の手元に置く事はできないものでしょうか?

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