今年(2024年)、私がここ北海道恵庭でマガンの渡りを確認したのは9月27日でした。宮城県伊豆沼でマガン初観察は9月20日だったそうです。そろそろマガンの渡りの季節を迎えます。
北海道の宮島沼の野鳥センターに電話して聞いてみると「10月に入ってマガンの飛来が多くなった」とのことでした。マガンの避暑地はシベリア東部ノボシビルスク州あたりだそうで約4000 kmの旅をして、宮城県の伊豆沼、蕪栗沼、内沼で越冬します。
渡りの飛翔は高度50~200mで時速60Km/h弱というからマガンにとっては大変な距離を移動することになります命懸けの旅です。
北海道は通過するだけです。恵庭近くの旧長都沼も舞鶴貯水池も通過地点なのです。北海道で越冬するマガンは殆どいません。
10月9日早朝、夜明け前に旧長都沼に行ってみました。日中は見かけなかったマガンが一斉に飛び立ったところでした。
あっという間のスペクタクルで、マガンの群れが飛び立ったあとは、静かにカモが泳いでいるだけでした。

飛びったってしまえばマガンの鳴き声は無くなり、静かに日中はカモだけになります。こうしてマガンの渡りが始まります。
渡りが始まる頃、日中湖沼でマガンの姿を見ることはありませんが、11月も中旬ともなると沼地はマガンで埋め尽くされます。

北海道でのマガンの秋の渡りは風物詩になっています。それは、仙台の伊豆沼辺りに移動するまでの一時時期のことです。真冬にはマガンは居なくなります。
北海道の季節の変化は早くて速い。マガンの雁行を見たら、次は白鳥が飛来します。そして白い世界になります。
秋も深まってくれば、野鳥を見るのに楽しみな時期を迎えます。