恵庭岳は山頂の鋭鋒が目を惹く山で、ご当地では特別扱いです。恵庭岳は標高1,320m、アイヌ語 e-en-iwa(頭が・尖っている・山)に由来しているそうです。

広大な景色の中にある北海道の山はなだらかな丘に見えて、唆り立つような山はありません。

恵庭岳もなだらかな山の中でよく見ると尖峰が恵庭岳です。
支笏湖畔からの近影でも唆り立つような圧迫感はありません。
支笏湖一帯を源流とする千歳川と漁川が、この一帯の原野を形成しています。
その昔元禄時代、岐阜・下呂の商人「飛騨屋久兵衛」がこの原野からエゾマツを伐採し漁川、石狩川に流送し、この材木を江戸へ積み出し巨利を得ました。北海道の林業創成期の話しがあります。
明治以降も、漁川の河畔に船着き場「イザリブト番屋」が物流拠点となっていました。
伐採された材木のほかサケやマス、鹿の皮などがここから運び出されました。
昭和50年代恵庭は、恵庭ニュータウン恵み野として、札幌郊外のベットタウンになりました。今ではガーデニングの街として今年も2022ガーデンフェスタが開催されました。
その恵庭市の市民憲章に「わたくしたちは、恵庭岳のそびえる、恵庭の市民です」とあり、恵庭岳は市民のシンボルになっています。
恵庭岳から恵庭市という名前がついたのですから当たり前ですね