サラブレッドの写真を撮りたいと思い、新千歳空港近くのノーザンホースパークに連れて行ってもらった。それが切掛だった。

その名馬ディープインパクトが誕生した所がノーザンファーム(北海道勇払郡安平町早来)です。
ノーザンホースパークはノーザンファームの関係会社で、社台グループ吉田ファミリーの系譜に連なるらしい。ノーザンファームは、日本のサラブレッドを育てた名牧場の一つなんです。

ディープインパクトは2002.3生まれで、2004.12から2006.12まで活躍し三冠王を成し遂げた名馬です。獲得賞金は 合計14.5億円というから凄い。そして2019年7月(17才余)で没しました。
競馬界では、名馬を生み出すために血統を競って種付けをする。メス馬を牝馬、オス馬を牡馬という。名馬となった牡馬は引退後、種牡馬となって優秀な牝馬に種付けをする。その数(子孫)は何十頭に及ぶらしい。種付け料も一回、何百万円もするそうだ。

ディープインパクトの父はサンデーサイレンスで、米国から種牡馬として11億円で落札したらしい。
サンデーサイレンスはカナダで生まれで然程でない血統だったが、何回も優勝した名馬だった。
血統だけで名馬は決まらない。血統が良くなくても名馬が生まれることがある。サンデーサイレンスもそうだった。だから生産者も馬主も調教師もそこに賭ける。鼻の差で勝敗が分かれる競馬だから、予期せぬ名馬が現れることがあるようだ。
素人ながら競馬史をかじってみたら実に面白かった。YouTubeで動画を楽しみながら勉強している。新しい興味を一つ見つけた。
ところでノーザンホースパークは観光客が来る公園だから、現役の競争馬はいない。
園内遊覧馬車や、ポニーショウや、乗馬体験などがあり、和やかな公園です。
乗馬体験用の厩舎を覗いたら、グスタフ・マーラー(クラシックの大作曲家)という名前の馬が居た。この馬の性別は「騙」とあった。調べたら、馬にはオスの牡馬、メスの牝馬の他に、去勢された騙馬がいるとのこと。
もちろん騙馬は種付けに与らない。現役で走る騙馬もいるそうだが、この馬は既に24才の老馬で、おとなしく余生を送っている。
騙馬となってこんな風に余生を送れるなら、無理して名馬にならなくても幸せだと思った。・・・馬は人に近い動物かも知れない。
馬は人と気持ちが通じ合う動物のようだ。ドイツでは馬はペットとして飼う人がいるくらいだ。競走馬の殆んどが現役引退後、殺処分されている悲しい現実もある。なので動物愛護のフォスターペアレント制度もあるという。
やや横道に逸れてしまったが、急に競馬に興味が湧いてきた。
否、競馬の馬に興味が湧いてきた。 また季節が良くなったら
ノーザンホースパークに行ってみようと思ってる。