退職を迎えたときの思出

退職から8年の歳月が流れ、いま思い返すようにブログを書いています。男にとって定年退職は人生で特別な意味を持っています。
在職中に、退職する先輩方をみて来て、おもうことがありました。
ある人は恨み、ある人は憤り怒って退職してゆかれました。むしろ満足して定年退職する方は少なかったようにおもいます。
殆どの人は、退職を突きつけれられて辞めるのです。のんきなハッピー・リタイアは、実は少ないのです。仕事に拘りもあり、情熱も冷めやらぬなかで、辞めることとなった方々にとって、仕事への未練は少なくありません。かく言うモリパパも同様でした。

探し物をしてたら、当時のメモが出てきました。退職時の心境が書かれていました。挨拶状を出そうと思っていたのでしょう。
しかし終に、この挨拶状は出されることはありませんでした。

昨秋、津波のような未曾有の経済危機にみまわれ、60才で三井○✕丸を下船することを決め、3月末退職いたしました。
九州へ赴任したときは、飛梅の如く飛行機でやってきましたが、東京へ帰宅するときは、春爛漫 桜の季節、愛用のビッグスクーターに乗って、陸路、大分の親戚、四国の旧友に会いながら、ゆったり道草の旅、九州~四国 帰京の旅でした。
よわいちょうど60才の還暦に併せての定年退職となりました。「寒風のなか、金色に輝きながら、一年の総仕上げのときを告げる銀杏のごとくに」新たな出発たびだちをいたします。
これまでの皆様のご厚情に感謝しつつご挨拶まで、最後に「蔵の財より身の財すぐれたり、身の財より心の財第一なり」と、

支店の皆さんから頂いた、手作りのアルバム

退職したときの写真が沢山ありました。支店の皆さんが別れを惜しんで旅行会をしてくれたり、送別会をしてくれました。それは今も貴重な思い出の写真となっています。今もお世話になったことを感謝してます。

任地最後に泊まったホテルでのことです。フロントで「ご退職おめでとうございます」と言われビックリ。部屋にはメッセージと花束がありました。
なんともにくい演出です。これを見て感傷的になったものです。妙に心に染みるサービスでした。?誰かホテルに頼んだのかも…

明後日は、ちょうど退職8周年目の記念日に当ります。またその日は、モリパパの誕生日でもあるのです。
今になれば記憶も遠のき退職を迎えたときの思出となりました。
懐かしいあれこれを、思い出の箱の中に仕舞い込んだままにしておきましょう。

連載中の『新・人間革命』「大山たいざん」の章に池田先生の会長勇退の真実が載っています。池田先生ご自身が語られている勇退のときのお気持ちがしのばれます。

物事には、必ず区切があり、終りがある。一つの終わりは、新しい始まりだ。その新出発に必要なのは、断固取る決意だ。
(大山43)

情況も立場も雲泥の差で、比較すべきものでありませんが、文章から隠れた心情が伝わり、自らの経験が重なり合うような気がしてなりません。
師弟不二と声高こわだかに言う人がいます。どこか軽々しさを感じます。
自らの人生に重ね合わせないと分からないことが多々あります。人生の軌跡に深さを感じ分る年頃になったのでしょうか?

そんなことを想いながら、更に「第三の人生も長くないよ!」と心につぶき、さぁ、合言葉は「前進」です!